ドラマやバラエティ番組に出演の傍ら、エッセイを書いたり絵本を出版したりと、マルチな活躍を見せる、さとう珠緒さん。
そのさとう珠緒さんが初舞台に挑戦する『ある豊かな生活』の舞台稽古が、13日に銀座・博品館劇場で行われました。
この舞台は「29歳の女たち」と銘して、現代の女性像を描いてきた人気シリーズの第5作目。
今回の主人公、福本順子(さとう珠緒)は劇作家。29歳の誕生日に家族を離れ、一軒の家を三人でシェアして一人暮らしを始めます。彼女と共同生活を営むのはネットで知り合った二人、19歳の東大生・田中悟(内田滋啓)と、69歳の元国語教師・古市誠一郎(犬塚弘)。
この見知らぬ者同士の奇妙な共同生活に、順子の劇団仲間である演出家の内川典子(今井陽子)と、俳優の山地克彦(桂憲一)が絡み、それぞれの人間関係や想いが交錯しながら、家族とは、生活とは、を問い掛けるハートフルな人情喜劇です。
舞台稽古に先だって行われた記者会見では「まだ実感が無いんですが、明日になったらドキドキしていると思う。」と笑顔で話すさとうさん。「稽古が和やかで凄く楽しかった。」と初めての舞台挑戦にも余裕が見え、「忙しい中で一番台詞覚えも早かったし、自分の意見もきちんと言えていて凄い。」と共演者も感心することしきりです。
出演者が5人ということもあり、ベテランの犬塚さんを中心に会見の中でも目配せをしたり、笑い合ったりと息もピッタリ。「(役の)歳も近いし、自分も仕事やプライベートで悩んだこともあるので、等身大で共感が持てた。」と語るさとうさん。
現代ではともすれば失われがちな、人と人との触れ合い、コミニュケーションの素晴らしさ、大切さ。メールなどでは味わえない会話の楽しさが溢れたこの作品。心の芯から温かくなるストーリーで、幅広い年齢層が楽しめる、笑えて泣けて楽しい舞台に仕上がっていると言えそうです。
(会見風景
内田滋啓、今井陽子、さとう珠緒、犬塚弘、桂憲一 左より敬称略)
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