帝国劇場3月の公演は、唐沢寿明&木村佳乃主演のコメディ・ミュージカル『ミー&マイガール』。
1937年に初演され1646回のロングランを記録したこの作品は、1985年にロンドンでのリバイバル上演で注目され、オリヴィエ賞の作品賞、主演男優賞を受賞、翌年(1986年)にはブロードウェイのマーキース劇場の柿落し公演として上演され、トニー賞の主演男優賞、主演女優賞、振付賞を受賞して、日本での初演(1987年・宝塚歌劇団月組)と合わせて、三大都市で同時上演された人気の作品です。
今回の公演では、ロンドンの下町・ランベス育ち、実は伯爵家の跡取りのビルに唐沢寿明、その恋人・ランベス生まれのサリーに木村佳乃というキャスティング。
最終の通し稽古を前に行われた会見で唐沢さんは「楽しいミュージカルなので雰囲気を出せるように明るく演りたい。ストーリーが分かり易くて軽快なラブコメなので、深く考えずに楽しめる舞台じゃないかな。」と、すっかりビル役を手中に収めた様子。
一方、これが初ミュージカルとなる木村さんは「歌って踊って芝居をするのは高いハードルで大変ですが、唐沢さんに常に頑張るように励まされています。初日が凄く愉しみでもあり恐くもありますが、周りの皆さんに支えられて、最後は自分で頑張りたい。」と、こちらも意欲満々です。
「見所は全部ですが、一幕の最後での客席に降りるランベスウォークの場面は、客席の方も出演者と一緒に愉しんで欲しい。」と語る木村さん。
その他にもオーケストラを含め、舞台と客席が一体化して愉しめる仕掛けがふんだんに施された今回の舞台。
通し稽古でも、大きな笑いが随所で起こっていました。
シンプルなストーリーのミュージカル・コメディが、これほど多くの観客に愛される理由は何か? それはご自身の目でお確かめ下さい。
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