2001年4月に新宿コマ劇場・梅田コマ劇場で宝塚OGが大集合して上演された『桜祭り狸御殿』。『狸御殿』は和製ミュージカルの代表作ともいえる作品で、映画・演劇の分野で何度もリメイクされていますが、今年は新作の『桜吹雪狸御殿』が上演されることとなり、18日に都内のホテルで制作発表が行われました。
今度の『狸御殿』も前回と同じく、宝塚歌劇団出身のスターが大集合。前作に続いての鳳 蘭、美吉佐久子、大路三千緒、榛名由梨、瀬戸内美八、峰さを理、若葉ひろみらに加えて、新たに初風 諄、安奈 淳、平 みち、そして宝塚退団後、本格的な舞台復帰となる麻路さきらが出演し、スケール・アップしたエンターテイメント・ステージを展開。
前回の公演は、木村惠吾氏原案の主人公・狸千代の花嫁探しをめぐる物語で、現役タカラジェンヌのゲスト出演もありましたが、今回は、植田紳爾氏によるオリジナル脚本。「満月城のきぬた姫」の花婿選びをめぐる大騒動を描きながら、現代的なアレンジを盛り込み、歌と踊りが多彩に繰り広げられる“新しい狸御殿”となります。
作・演出を手掛ける植田氏は「前回の上演、高木先生の原作の舞台では(宝塚OGが出演する)祝典劇みたいなところがあったのですけれど、二回目ですので、見終わったときに何かを感じていただけるようなテーマをはっきり作っておきたいなと思います。今回の出演者を頭に描いて、「この人たちをどのように動かしたら一番面白いのだろう」と考えながら作りました。ですから脚本を書いている時は一番苦しいんですけれど、「今度は女役にしてやろう」「今度は男役にして泣かせてやろう」とか、いろいろと考えるのが一番楽しい時でもあります。今回は前回と違った、それぞれに違う魅力を出して欲しいと思います。」と語ります、
そして、この制作発表で明かされたニュース。なんと今回の劇中劇はあの『エリザベート』と落語の「死神」をミックスした物語!!
エリザベート役には初風諄さん、フランツ・ヨーゼフに峰さを理さん、ルキーニは瀬戸内美八さん。そして死神=トートは・・・???
あの名場面が、あの名曲の数々がコマの舞台で蘇る。オープニングからエンディングまで目の離せない公演となりそうです。
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