シアターフォーラム    
シアターフォーラム 大澄賢也・純名りさ・美勇士 『サタデー・ナイト・フィーバー』公開稽古


 2003年8月、ミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』日本版が、新宿コマ劇場で幕を開けます。
 このミュージカルは、1977年に公開され大ヒットしたジョン・トラボルタ主演の同名映画の舞台化で、1998年にロンドンで初演。翌'99年にはブロードウェイで開幕して、最近の'70年代ブームの先駆けとなった作品です。

 主演のトニーには、ミュージカル『フォッシー』に日本人として初めて出演して高評価を得た大澄賢也さん。トニーが憧れる年上の女性ステファニーには、宝塚歌劇団出身で舞台やテレビで幅広く活躍する純名りささん。
 その他、美勇士さん、シルビア・グラブさん、ミッキー・カーチスさん、初風諄さん、安崎求さんなど、実力派のキャストが揃い、また『サタデー・ナイト・フィーバー』の最大の見所でもあるダンスシーンでは、今、ディスコダンスといえばまず名前の挙がるパパイヤ鈴木がプロデュース、南流石、シンゴ&アスカ、坂見誠二(SEIJI)ら、いま最も注目を集める振付家が個性を競います。

 その『サタデー・ナイト・フィーバー』の稽古の模様が、去る10日に都内のスタジオで公開されました。
 行われたのは、本番ではサイケな色彩と照明に彩られる最初のディスコシーン。40人のダンサーが稽古場狭しと踊る様は圧巻です。そしてトニーとステファニーが出会って喧嘩しながらもパートナーを組むことになるシーンの2場面。

 稽古の後、会見に臨んだ大澄賢也さんは「17歳の時に映画を見て、トニーの気持ちが自分にマッチしてダンスを始めるきっかけになったミュージカルでした」と語り、「昔見た時は、踊りを始めて20年目に主役で演れるとは思ってもみなかったけれど、この役を演るのは今だと思います。踊りだけではなく、歌・芝居、それを演るのに20年は必要だったということです。」と、自分の踊りのルーツとも言える作品での主演に思いもひとしお。

 「(映画で主演した)J・トラボルタを意識しますか」という問いには、「映画のイメージが強いし、ニューヨークやロンドンではトラボルタそっくりに作っていましたが、それを意識しないで自分の中で消化して自分の中から出るもので演りたい。僕がトニーだと思っている。「日本では僕しか居ない。」というくらい思い入れを込めて演りたい。」と独自のトニー像の創造に熱い意欲を燃やします。

また、パートナーを組む純名りささんは大澄さんのことを「初共演ですが、安心してついていける方。ダンスで組んでも、躍らせてくださいます。」とすっかり信頼を寄せている様子。そんな純名さんを「ステファニーにぴったり。」と大澄さん。既にパートナーとしての息も合っているようです。

 トニーの仲間・ボビーC役でミュージカル2度目の出演となる美勇士さんは、小学生の頃に家で大隅さんに遊んで貰った経験もあるそうで、「大澄さんは兄貴のような存在。」とコメント。劇中では泣ける場面で見せ場のソロもあるそうで、ミュージシャンとしての聴かせどころ、といったところでしょうか。

 見所のダンスシーンについては、作品のダンス・コーディネーターであり、振付も担当するパパイア鈴木さん、ディスコダンスのカリスマ・SEIJIさんを始め、各部門の振付のプロが揃い、一遍でなく色々な種類のダンスを魅せてくれるとのこと。コマでも最多というダンサー40人を揃え、全員のパワーとエネルギーで、文字通りのフィーバーを創りあげます。

 「新宿のディスコで踊っていた40、50代の方は当時を思い出して、10、20代の人は新鮮な興奮として、ビージーズの音楽と共に世代を超えて理屈抜きで楽しめます。ニューヨークやロンドンのように劇場を出たら踊って帰って欲しい。」と話す出演者たち。
 「日本での上演では、「ノリとテンポとディスコ化」路線をキープしながら、トニーとステファニーの人間愛を探すと言うドラマ性をしっかり作りたい。」とのことですので、ストーリーを楽しむも良し、ディスコミュージックに身を委ねるも良し、暑い夏を熱く楽しめるステージとなりそうです。


稽古を披露する 大澄さん(右)と、純名さん







左より:純名りささん、大澄賢也さん、美勇士さん


公演は8月2日(土)〜8月28日(木)、東京・新宿コマ劇場にて
チケットは、新宿コマ劇場 03-3200-2213
また、インターネットでの予約も出来ます


『サタデー・ナイト・フィーバー』公式サイト
 
コマ劇場公式サイト


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