昭和初期の女流作家、林芙美子の半生を描いた『放浪記』。
昭和36年(1961年)の初演以来、一度も救援することなく演じ続けてきた主役の森光子さんの名演技と共に、今年の9月21日の福岡・博多座で、同じ俳優が主演する公演回数記録としては他に類を見ない通算1600回公演という大記録を打ち立てた名舞台です。
林さんの生誕100周年に当たる今年の8月末から来年3月にかけて、福岡・博多座(2003年9月)、東京・芸術座(2003年11・12月)、大阪・梅田コマ劇場(2004年2月)、名古屋・中日劇場(2004年3月)と4大都市を縦断する形で公演が行われておりますが、去る9月27日(土)には、11・12月公演となる東京・芸術座分の前売が開始されました。
その結果、全59回公演・44250席が即日完売という快挙が達成されました。
これは『放浪記』の上演史上初めて、そして芸術座の46年の歴史上でも初めてということであり、如何にこの作品が多くの観客に愛され、待ち望まれているかという証でもあります。
また、芸術座の公演では、芙美子のライバルとして重要な位置を占める日夏京子役を、樫山文枝さん(10月)、黒柳徹子さん(11月)が初役で務めるのも話題となりました。
「お客さまあっての放浪記」と森さんからも喜びのコメントが。
博多座での公演を終えて、現在までの上演回数は1605回。そして来年3月3日の中日劇場では1700回公演を迎える予定ということで、まだまだ前人未到の記録は更新されそうですが、ご覧になりたい方は、この後もチケットの手配を早めにする必要がありそうです。
芸術座、11・12月公演 『放浪記』
作=菊田一夫 潤色・演出=三木のり平
出演=森光子 樫山文枝(11月)/黒柳徹子(12月) 米倉斉加年 有森也実 大出俊 山本學 他
2003年11月1日(土)〜12月28日(日)
全席指定 A席 13,000円 / B席 6,000円
前売 東宝テレザーブ(03-3201-7777) ほか
お問い合わせ 芸術座(03-3591-2333)
東宝公式サイト
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