日本テレビの福澤朗アナといえば、以前は「ズームインSUPER」の司会を務め、今回の衆議院選挙特番でもメインキャスターを務めた、いわば日本テレビの顔ともいえるアナウンサーです。
この度、その福澤アナを座長に同局のアナウンサー有志10人によって福澤一座が結成され、旗揚げ公演として『進め! ニホンゴ警備隊』(作:福澤朗/演出:福澤朗+成井豊)を2004年1月に上演することとなり、製作発表会見が11月10日に行われました。
この公演は、座長である福澤朗アナがみずからのアナウンス経験を生かして書き下ろした脚本をそのまま舞台化するというもの。初の脚本に挑戦した福澤さんは、今回全面的に協力を行う演劇集団キャラメルボックスの成井さんのアドバイスを受けながら、既に第一稿を完成させたとのこと。
近年、各テレビ局のアナウンサーによる朗読をメインにしたイベントなども行われていますが、今回の福澤一座公演は、キャラメルボックスの指導のもと、稽古期間をきっちり取り、キャラメルボックスの俳優も参加するなど、本格的な舞台創りとなります。
今回のストーリーは、テレビ局の生放送のメインキャスターのある発言が社会的な問題となり、それをきっかけに日本語をチェックする組織が出来ると言うもの。そのニホンゴ警備隊のオーディション、そしてテレビ局に乗り込んでの顛末が描かれ、現在の日本語に対する警鐘、またアナウンサーの環境やテレビ界への内部告発など、現役のアナウンサーだからこそ、ドラマが展開されます。
参加メンバーとなるアナウンサーは座長の福澤アナが一人一人個別に声を掛けて集めたそうで、曰く「身体的特徴の有るメンバーを選んだ」とのこと。しかし、第一稿が完成しても配役はまだ秘密だそうで、出演者たちはどの役が来るだろうと想像して情報交換をしているとか。
会見では、福澤アナが作詞し、自ら歌うというテーマ曲「進め!ニホンゴ警備隊」のテーマ (作曲・編曲:清水一雄)が披露されるなど、音楽面にも力が注がれているこの舞台。
劇中からのユニットとして、本格的なアイドル路線で勝負するという「BORA」(古市幸子・馬場典子・延友陽子)、ヨサコイソーラン風の楽曲で盛り上げるという「TAJIKARA」(藤井恒久・菅谷大介・森圭介)が誕生するほか、魚住りえアナによるバラード風なソロの歌もあるということで、最後まで楽しめるステージとなりそうです。
さらに、これらのオリジナル楽曲は、来年1月に「「進め!ニホンゴ警備隊」ミュージック&ボイスコレクションとして(仮)」CD発売、さらに4月には公演のビデオとDVDが発売されることが決定しており、ファンにとっては二度、三度と楽しめることとなります。
「この公演を成功させて、来年以降も続けて行きたい。地方にも行きたい」と語った福澤座長。出演者のスケジュールの関係で5日間・7公演が限界という今回の旗揚げ公演では、限られた客席数でのチケットがプラチナ化することは必至となりそうです。御覧になりたい方は、発売日をお忘れなく!!