シアターフォーラム    
シアターフォーラム ミュージカル『エリザベート』2004年四大都市縦断記者会見

会見風景
 2000年6月〜8月に渡る帝国劇場での公演、そして2001年には東京(帝国劇場)・名古屋(中日劇場)・大阪(梅田コマ劇場)・福岡(博多座)と四大都市縦断公演を行い、いずれもメガトン級のヒットとなったミュージカル『エリザベート』

 ウィーン生まれのこのミュージカルは、日本では1996年に宝塚歌劇団・雪組で黄泉の帝王=トートを主役に改定されて初演。この公演で退団した当時のトップスター、一路真輝さんが男役としてトートに扮して大成功を収めました。
 その後、宝塚歌劇団での再演を経て、その一路真輝さんが女優としてタイトルロールの「エリザベート」を演じた東宝ヴァージョン。トートに山口祐一郎さん、内野聖陽さんのWキャストを得た2000年の公演は観客の心を捕らえ、同キャストで行われた2001年の四大都市縦断公演では全席完売という快挙を成し遂げて、さらなる再演が待ち望まれていました。

 そして2004年、そうした多くの声に応え、新しいキャストを加えてさらに厚みを増した配役、練り上げられた舞台で、新たな『エリザベート』四大都市縦断公演の幕が開くこととなり、公演関係者、メインキャストが揃っての記者会見が12月17日に都内で行われました。

 会見に出席されたのは、宝塚での上演から一貫してこの作品の演出に取り組んできた小池修一郎氏、各劇場の興行責任者の方々、そして一路真輝さん(エリザベート)、内野聖陽さん・山口祐一郎さん(トート)、高嶋正宏さん(ルキーニ)、鈴木綜馬さん・石川禅さん(フランツ)、浦井健治さん・パク・トンハさん(ルドルフ)の8人。

 演出の小池氏は「宝塚版・東宝版とやってきましたが、今回の上演は新しいものになると思います。もちろん基本的なストーリーや楽曲に大きな変化はありませんが、新鮮な気持ちで望める、第三のヴァージョンになるかも知れません。今年の10月から再演が始まったウィーンでも照明の変更で、印象の変わった仕上がりになっていました。」と語り、新たなスタッフ・キャストと共に、改めてこの作品に挑む意気込みを見せます。

 「この作品には運命的な出会いを感じています。」と語るのは、一路真輝さん。「初演、再演とエリザベートに振り回されていた気がしますが、今度はエリザベートを振り回す意気込みで、一年間戦っていきたいと思います。みなさん見守っていてください」と、更なる充実を目指します。

 『エリザベート』初演がミュージカル初挑戦だった内野聖陽さんは「あの感動をもう一度という期待感の膨らむ中で演らせていただくのは本当に嬉しいです。同時に、今まで演ってきたものを焼き直す気は一切有りません。より濃厚に、より尖がった死後の世界を創っていきたい。とことん練り直してみたいと思います。」と、さらに深みを増した役創りに気合が入ります。

 その内野さんとWキャストでトートを演じる山口祐一郎さんは「また参加できることを幸せだと思っています。この作品に参加できるチャンスを頂けたと思うと寝ることも出来ないくらい幸せです。役創りは、内野さんのコメントを見ながら創って行きたいと思います。」と、いつもの通り、本気とも冗談とも言い難いコメントで、周囲を笑いの渦に誘います。

 その後も熱の篭った発言が続いたこの記者会見。2年強の年月を経て再び蘇る『エリザベート』は、どのような姿で、私達の前に現れるのでしょうか。出演者の方々の熱い思いが、その一端を垣間見せてくれるような気がしました。
 この記者会見の模様と出席者の発言は、動画で順次掲載して参ります。ナマの声と表情を御覧頂きたいと思いますので、どうぞお楽しみにお待ちください。


エリザベート役一路真輝
 
トート役 左より:内野聖陽、山口祐一郎

ルキーニ役 嶋政宏
 
フランツ役 左より:鈴木綜馬、石川 禅
 
ルドルフ役 左より:浦井健治、パク・トンハ

演出・訳詞 小池修一郎

 なお、東宝版『エリザベート』これまでの上演回数は通算279回。この四大都市縦断公演を完走すると529回を数えることとなります。また、今回の途中で300回(東京・3/21昼)、400回(名古屋・8/5昼)、500回(大阪・11/21昼)のメモリアル・デーを迎えます。

公演は
2004年 3月6日(土)〜 5月30日(日)
東京・帝国劇場 115回公演
 
8月1日(日)〜 8月30日(月)
名古屋・中日劇場 42回公演
 
10月2日(土)〜10月28日(木)
福岡・博多座 38回公演
 
11月3日(水)〜12月12日(日)
大阪・梅田コマ劇場 55回公演

 東宝公式サイト




後列左より:田中順也(梅田コマ劇場)、渋田康之(博多座)、石川 禅、鈴木綜馬、浦井健治、パク・トンハ、小川信俊(中日劇場)、増田憲義(帝国劇場)
前列左より:嶋政宏、一路真輝、小池修一郎、内野聖陽、山口祐一郎  (敬称略)


フォロミー 過去のニュース
次のニュース
当サイト掲載の情報・写真等の転載を禁じます。
Copyrigh(c) Theater forum 1999-2007 All Rights Reserved