福澤朗アナウンサーを座長とし、日本テレビアナウンサーの有志10人が結集した福澤一座。演劇集団キャラメルボックスの全面協力を得て行われる旗揚げ公演『進め!ニホンゴ警備隊』(作:福澤朗/演出:成井豊+福澤朗)の初日が、1月28日に東京・新宿のシアターアプルで幕を開けました。
福澤朗アナが手掛けた脚本には、現代の日本語の乱れや、テレビが発する日本語、そしてテレビの在り方についてまで、現役のアナウンサーであるからこそ見つめられる視点での警鐘や問い掛けが散りばめられています。
とはいえ、決して難しいだけの舞台ではありません。随所に散りばめられたギャグや、アドリブの突っ込み、さらには日替りでゲストが出演したり、芝居の最後にはショータイムがあるなど、エンターテインメント性とサービス精神に富んだ、大いに楽しめる仕上がりとなっています。
初日公演の前に行われた舞台稽古では、自分のことで精一杯で他の座員の芝居を見られなかったという福澤さん。“BORA”の3人(古市幸子アナ・馬場典子アナ・延友陽子アナ)もテレビとは違う緊張が有ったようで、舞台稽古の後に行われた会見では、無事に演り終えたことに先ずはホッとした様子の笑顔がこぼれます。
福澤さんと共同演出を行ったキャラメルボックスの成井豊さんは、「福澤さんから本番に強いと聞いていましたが本当でした。芝居を始めたばかりで今は成長期だと思うので、千秋楽に向かってまだまだ変わっていくと思います。」と充分な成果を感じた様子のコメント。
また、ロビーでは福澤一座のロゴが入ったバッグ=福袋や、Tシャツ、缶バッジなどグッズも発売。さらに今回の舞台のために作られた音楽を収録したCDが1月21日に発売されるなど、テレビの枠を超えた広がりを見せる福澤一座。
これから先も一座の公演を続けたいと語る福澤さん。もしかしたら、この『進め!ニホンゴ警備隊』は、いずれ伝説の旗揚げ公演として語られるようになるかも知れません。