1933年、大恐慌時代のアメリカ・ニューヨークを舞台に綴られる愛と夢と希望の物語。ミュージカル『アニー』の日本公演の幕が切って落とされたのは今から18年前、1986年のことでした。
以来、その公演は毎年の恒例行事となり、日本のミュージカルシーンにロングラン作品の一つとして名を連ねることとなります。19年目を迎える『アニー』、2004年公演の制作発表会見が1月29日に都内のホテルで行われました。
“10代最後”の公演となる『アニー』。2004年公演は、ボビー吉野氏を新たに振付に迎えてダンスパートの全編リニューアルに取り組みます。スピーディーでスケールの大きなダンスは、舞台に新たな輝きと彩りを与える“変革”をもたらすことでしょう。
演出は、今年で4年目となるジョエル・ビショップ氏が担当。新しい試みを取り入れ、随所にこれまでにない斬新なアイディアを反映しながら、一段と“熟成”された舞台創りに挑みます。
そして、毎年厳しいオーディションで選ばれる出演者の子供たち。今年のアニー役を射止めたのは、澤井
杏奈(サワイ アンナ)さん、宮原 理子(ミヤハラ リコ)さんのお二人。アニーの衣裳を着ての会見では司会者からの質問にハキハキと答え、共に選ばれた6歳から15歳までの仲間26人と「トゥモロー」を歌って会場を盛り上げます。
そんな子供達をささえる大人のキャストたち。今年はウォーバックス役に峰岸徹さん、ルースター役に本間憲一さん、リリー役に今井恵理さんが初参加。昨年に引き続きミス・ハニガンを演じる小柳ルミ子さん、3度目のグレース役となる岩崎良美さんらと共に、一段とクオリティアップした『アニー』の舞台を創り上げます。
来るべき“20歳(はたち)”に向けて、さらなる飛躍を計り、常に変化し続ける、本格的ファミリー・ミュージカル『アニー』。
“変革と熟成”この一見相反するテーマに挑戦するミュージカル『アニー』に、どうぞご期待下さい。