3ヶ月に渡るミュージカル『エリザベート』の東京公演を終えた一路真輝さんが、2001年以来3年ぶりとなるコンサート『DIVA 2004』を上演中です。

　前回の『DIVA 2001』では『エリザベート』の共演者と共に様々なミュージカルナンバーを歌った一路さんでしたが、今回ゲストに迎えたのは、『エリザベート』のルドルフ役でデビュー以来、ストレート・プレイ、コンサートなどを含めて着実にキャリアを重ね、今や日本ミュージカル界の若手No.1としての呼び声も高い井上芳雄さん。

　そして、ウィーンの『エリザベート』初演でトート役を務め、その後も『ミス・サイゴン』（クリス）『サンセット大通り』（ジョー）『美女と野獣』（野獣）『キャバレー』（ＭＣ）『モーツァルト！』（コロレード大司教）など多くのミュージカルに出演する他、テレビ・コンサートなど、その活躍に暇が無いドイツ語圏ミュージカルのスター、ウーヴェ・クレーガー（Uwe Kroeger）さん。

　共に『エリザベート』で繋がったお二人を迎えてのコンサートとなりましたが、特にウーヴェさんとは、2002年10月にウィーンで行われた『エリザベート10周年記念ガラ・コンサート』のパーティで、一路さんが「日本で一緒にコンサートが出来たら良いですね」と話した事が実現。2002年9月3日、『エリザベート』10周年公演（ドイツ・エッセン）のパーティで歌った「Sun And Moon」（『ミス・サイゴン』）を披露しました。

　コンサートでは、一路さんがこれまでに出演した『キス・ミー・ケイト』『イーストウィックの魔女たち』『王様と私』からのナンバーを始め、『モーツァルト！』『マンマ・ミーア！』『レ・ミゼラブル』など日本でも馴染みの深いミュージカルや、映画の「ローズ」「トゥモロー・ネバー・ダイ」、さらには『アンナ・カレーニナ』からの曲を披露。舞台で聞いたことのあるナンバーや、このキャストで舞台を見たいと思わせる歌が沢山盛り込まれ、2幕・2時間半があっという間に過ぎていきます。

　勿論、『エリザベート』からのナンバーも3人でたっぷり聞かせてくれますし、一路・ウーヴェ、ウーヴェ・井上という夢の顔合せも実現。さらに現在ウーヴェさんがジャベール役として出演中の『レ・ミゼラブル』（ドイツ・ベルリン　Theater des Westens ）や、8月から井上さんが出演する『ミス・サイゴン』（東京　帝国劇場）からもそれぞれのナンバーが歌われるなど、聴き所が満載のコンサートとなりました。

　ロビーでは6月17日に発売されたウーヴェさんのＣＤ「フロム・ブロードウェイ・トゥ・ハリウッド from broadway to hollywood」が販売されてサイン会が行われたり、8月11日発売予定の井上さんのセカンドアルバム「空に星があるように」の予約が出来るほか、様々なグッズが売られていて、家でもコンサートの余韻を楽しむことが出来ます。

　また、この『DIVA 2004』は9月上旬にメイキング映像を含むDVDが発売される事が決定。更に、前回の『DIVA 2001』がDVDとVHSで、この公演に合わせて発売されましたので、コンサートを堪能した方も、会場へ足を運ぶ事が出来なかった方も、改めてその雰囲気を味われてはいかがでしょうか。

　2004年後半も、それぞれ出演の舞台が控えている3人の出演者たち。これからも舞台で映像で音楽でと、その歌と演技で多くのファンを魅了し続けて行くことでしょう。