イタリアのトリエステで行なわれる「第35回国際オペレッタ・フェスティバル」(2004年7月9日〜8月7日)で、『エリザベート』がコンサート形式で上演されます。
トリエステは、第一次世界大戦までオーストリア領地であった場所で、オーストリア帝国唯一の港町として、エリザベート皇后がギリシャへ向かう時などに彼女専用の船に乗り込む港としても使われ、エリザベート皇后自身にも縁の深い場所となっています。
そして、トリエステ郊外にフランツ・ヨーゼフ皇帝の弟であるフェルディナンド大公(メキシコ皇帝)の居城として1856年に建てられたものがミラマーレ城です。
今回のコンサート会場は、このミラマーレ城の広場で、850名の客席が用意されます。
公演は、2004年7月21日・22日・23日・25日・26日・27日の6日間行われ(全て開演は21時)、チケット代は35ユーロと25ユーロとなっています。
舞台はドイツ語で演じられ、ウィーンプロダクションのオリジナル衣裳を着用して行なわれますが、子供時代のルドルフ役はイタリア語で歌われます。
キャストは、1998年までのウィーン版と2003年からのウィーン版から配役されており、エリザベート役のMaya
Hakvoortさんは、'94年から現在までエリザベートのファーストキャストを務められている方です。また、トート役のThomas
Borchertさんはトートとルキーニの経験者ですが、ルキーニのファーストキャストだっただけにトート役を見るのは初めての方も多いことでしょう。
チケットはアン・ディア・ウィーン劇場窓口ならびにイタリアで発売されているほか、ウィーンから夜行列車を使ったツアーも企画されています。
尚、この公演は野外公演の為、開演前もしくは開演後60分以内に悪天候で中止された場合のみ主催者側より入場料が返金されます。キャスト変更などその他の理由では返金の対象になりません。また、観客は場合によっては写真撮影に写る可能性がありますが、プロモーション目的で使用される場合には、これを了承するものとなっています。