11月23日まで東京・有楽町の帝国劇場で上演中のミュージカル『ミス・サイゴン』。
　1992年4月から1993年9月まで504日間、745ステージを数え、111万人ンの観客を動員した初演から12年、大ホーチミン像や実物大のヘリコプターなどのセットの豪華さ、音楽の壮大さ、感動のストーリーなど、ファンの間では伝説と化していたメガ・ミュージカルが待望の再演を2004年8月にスタートさせてから一ヶ月。9月13日の昼の部において通算上演回数が800回を迎え、記念の特別カーテンコールが行われました。

　既に東宝のサイトなどで、上演800回達成を記念しての特別カーテンコールが行われる事が発表されていたこともあり、終演後の客席からの期待を込めた拍手が響き渡る中、まずはいつも通りのカーテンコール。アンサンブルからプリンシパルへと挨拶が行われます。

　そして一旦全キャストが袖に入った後、いつもの倍、100本の花束がステージ上に投げ込まれて特別カーテンコールがスタート。今日は出番の無かったアンサンブルも登場して、舞台は一気に華やかになる中、頭上からは“800回上演達成”と書かれたパネルが降りてきます。

　満場の拍手を制したのは市村さん。「本日はミュージカル『ミス・サイゴン』ご観劇下さり誠にありがとうございます。今日はですね、初演より800回目の公演でございます（会場拍手）。これだけ長く上演できるのも、皆さまの温かいご支援の賜物と心より御礼を申し上げます（会場拍手）。
　ちなみに、私事ですが、初演を含めますと今日で630回目です（会場・舞台大拍手）。初演はですね、1年半ほとんど出ておりました。今回は4人キャストがいて、たまにの出演でございます（笑）。ですから、一生懸命その日その日を、1000パーセントの気持ちで頑張っております。今日は800回記念と言うことで出演者からも一言、ご挨拶致したいと思います。」と挨拶して、プリンシパルが順番にマイクを持ちます。

知念里奈さん
皆さん、今日は観に来ていただいてありがとうございます。
本番が始まってから1ヶ月なので、皆についていくのに私は必死なんですが、800回という記念のこの時に皆さんに観て貰えることを凄く嬉しく思います。
千穐楽まで頑張っていきますので、見守っていて下さい。

井上芳雄さん
本日は本当にありがとうございました。
僕の公演回数は市村さんの10分の１にも満たないものですが、僕もいつか今日で600回目ですと言えるように、『ミス・サイゴン』が皆さまに長く愛される作品になるように、一生懸命演じていきたいと思います。ありがとうございました。

岡幸二郎さん
本日はご観劇ありがとうございます。
私はもっと少なくて、何と今日で11回目という、80分の１の参加なんですけれども、こうやって長く続いている作品に参加できたことを大変嬉しく思っております。これから900回、1000回と続くまで、私も携わっていければと思っております。本当に素晴らしい作品に関われたことを幸せに思います。ありがとうございました。

ＡＮＺＡさん
記念すべき800回というステージに立てて光栄に思います。最後まで一つ一つのステージを大切にして頑張っていきたいと思いますので、これからも『ミス・サイゴン』をよろしくお願い致します。

tekkanさん
本編よりもこの瞬間が凄く緊張しております。
偶然にも800回記念ということで、この場に居あわせ得たことに感謝したいと思います。私事ではありますが、24回死んでおります。あと36回死に続けたいと思います。どうもありがとうございました。

高島みほさん
本日はありがとうございます。
800回記念と言うことで、日本で800回演ったという事は、世界中で一体何回演ったんだろうかと思っています。。千秋楽まで精一杯演りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

　プリンシパルによる挨拶が済んだ後は、「800回公演のためにもう一組のアンサンブルも参加してくれています。素晴らしい歌声を聞いてください。」という市村さんのアナウンスで、プリンシパル＋倍の人数のアンサンブルによる「命をあげよう」〜「アメリカン・ドリーム」が高らかに歌われ、舞台上に銀のテープが舞う中、客席に花束が投げ入れられて、全員が深々と礼をする中で幕が降ります。

　しかし、観客の拍手と歓声、スタンディングによるコールは鳴り止まず、全出演者が登場してのカーテンコールが2回、3回と行われて、合計で約15分間に及ぶ800回記念特別カーテンコールは熱狂の中で終了し、満足げな観客は家路へと着きました。

　また、カーテンコール終了後、市村さん、井上さん、知念さんによる会見が行われました。
　この会見につきましては、改めてお伝え致します。

　

市村正親
知念里奈

井上芳雄

岡　幸二郎

ＡＮＺＡ

tekkan
高島みほ