昨年11月の新宿コマ劇場公演『用心棒』では、初めてとなる浪人役を演じて菊田一夫演劇賞を受賞するなど、常にエネルギッシュに新境地を開拓し、ドラマ、映画、舞台、さらには7月にリリースしたCD『マツケンサンバII』が大ブレークするなど、多方面で大活躍の松平健さん。その松平健さんが10年以上あたためてきたという構想が、
「誰もやったことのない舞台、日本人の日本人による日本人のためのミュージカルを」。
芸能生活30周年を迎えた記念となる2004年11月の新宿コマ劇場公演は、代表作である『暴れん坊将軍』の集大成として吉宗の活躍を描く痛快無比の物語に、唄と踊りを巧みに取り入れて音楽劇として構成、遂に夢の構想が実現します。
江戸城内・桜の庭で吉宗が目にした不気味な巡礼の一団。その巡礼の唄が気にかかった吉宗は旗本の三男坊・徳田新之助に姿を変えて探索を開始。おりしも江戸の町では相次ぐ火事に端を発する材木問屋への疑惑を探る瓦版屋とそれに関わる踊りの一座、そして廻船問屋や役人までを巻き込む陰謀に、吉宗が敢然と立ち向かいます。
"暴れん坊"ならではの圧倒的な立ち廻りの魅力はそのままに、この作品のために書き下ろされた数々のオリジナル曲を唄い踊る"ミュージカル仕立ての時代劇"。浜畑賢吉、近藤洋介、三原じゅん子、大鳥れい、太川陽介、浅利香津代など、豪華共演陣と共に、松平健が未踏の舞台に挑みます。
フィナーレは、日本中で話題沸騰の「マツケンサンバII」。輝く衣裳と華麗なステップ、耳に残る覚え易いメロディー。聞く人すべての心をとらえる"マツケンサンバ"が新宿コマ劇場に初登場。敵も味方も入り混じり、出演者全員で繰り広げる豪華絢燗な圧巻のステージは必見です。名優・松平健の、芸能生活30周年の節目にふさわしい、ファンタジー溢れる舞台となることでしょう。