昨年デビュー40周年を迎え、ますます歌に円熟味の増した都はるみさん。
その都はるみさんが2004年12月、新宿コマ劇場では20年ぶりとなるコンサート『シリーズ ニッポンの歌「新歌謡」 都はるみコンサート』を行うこととなり、その製作発表会見が10月4日に都内で行われました。
この『シリーズ 日本の歌「新歌謡」』とは、“日本の歌、日本の美、日本の心”をテーマに、――音楽エンターテインメントが「若者向」で形成され、日本歌謡の拠点が失われつつある現在、歌謡の再生を目指す拠点として、人生の機微に触れ、大人を癒す歌を提供してゆきたい。――との思いから新宿コマ劇場が企画・製作を行っているもの。
会見で都はるみさんは、「新宿コマ劇場は20年前の座長公演で「今年で止めます」とステージからお客様に報告した因縁のある劇場で、そこでまた20年ぶりに歌えるということは、昨年40周年を迎えて、また一から始めるという気持ちです。」と、新たな気持ちで今回のコンサートに臨む心境を語ります。
今回のステージについては「20年ぶりというような肩の力の入り方は止めたいですね。歌は自分で歌わなくても心に染み込むものだし、ホッとするところや過激なところを、ごちゃまぜにしてコマ劇場ではやりたいと思っています。歌謡曲の殿堂で「面白かった、楽しかった。」といわれるコンサートにしたいですね。」と意欲をみせる都はるみさん。
「芝居が無くて、歌だけでコマ劇場に出るのは緊張というかプレッシャーがあります。日生劇場でも6回のロングコンサートをやってきましたが、コマ劇場とはステージの広さも違うし、観に来てくださるお客様の構え方も何か違うことを期待しているので、何をやっても日生なら許されると思うのですが、コマには普通に歌謡曲を聞きに来て欲しいし、自分も昨年40周年を迎えて、原点に戻って自分を見つめなおしたい。」ということで、“デビュー40周年+1”の年を締めくくる2300席の大劇場でのコンサートは、数々の名曲を熱唱する聞き応えたっぷりの迫力あるステージとなりそうです。
唄で酔わせ、日本の美意識で心楽しませる演出。都はるみさんの魅力が詰まった極上のステージは、新たな年に向けての一歩を飾るにふさわしい舞台となることでしょう。