東京・北千住に新しく出来た劇場「THEATRE1010」の開館記念公演シリーズとして、2004年12月2日より上演される新作『パサジェルカ 女船客
秘した過去が手招く旅路』の稽古真っ最中である劇団 Studio Life。 男優だけで構成される
Studio Life が挑む今回の公演『パサジェルカ』の原作は、「灰とダイヤモンド」「聖週間」と並び現代ポーランド文学を代表する名作で、1961年にはアンジェイ・ムンク監督によって映画化も行われて(監督の不慮の死により未完)大きな反響を呼んだ作品です。
舞台は大西洋に浮かぶ一隻の豪華客船の船中。時は第二次世界大戦後16年。夫と共に赴任地に渡る途中の外交官夫人リーザはある女性を見て激しく動揺します。見覚えのあるひとりの女船客・・・それは夫にも明かしていない、ナチス親衛隊としてアウシュビッツ強制収容所の看守であった過去を蘇らせる、女囚マルタの面影でした。
密室的空間で現在と過去とを行き来しながら繰り広げられる回想劇です。重厚な現代ポーランド文学の舞台化は、心のひだを丹念に描いて行く演出によって現代の観客の心に強く響くテーマを持った作品となるでしょう。
今回、シアターフォーラムではTHEATRE1010の稽古場に『パサジェルカ』稽古中の Studio Life の皆さんを訪ね、及川健さん、林勇輔さん、曽世海児さん、舟見和利さんの4人のメインキャストの方々に集まっていただいて、特別インタビューを行うことが出来ました。
初日まで2週間と迫った、まさに“今”のキャストの方々の心境や、今回の公演に掛ける意気込みなどを伺って参りましたので、ニュース記事と動画にて掲載させていただきます。皆様には是非とも御覧頂き、また公演を楽しみにしていただければと思います。
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