2005年2月18日(金)〜2月27日(日)まで大阪城ホールで上演され、その壮大なスケールと高い音楽性で関西のファンを熱狂させたスペクタクル『十戒』。
その東京公演が、2005年3月4日(金)にいよいよ東京・原宿にある国立代々木競技場第一体育館でその幕を開けました。
会場に足を踏み入れると、普段はアスリートたちが集うその空間には三面のスクリーンを備えた巨大なセットが組み込まれ、流れる音楽が開演前から観客のテンションを高めて旧約聖書の世界へといざないます。
公演が始まると、パスカル・オビスポ氏によるあらゆるジャンルを網羅したようなライブ感のある音楽、キャストの一人一人の高い歌唱力、セリフがなく歌とダンスだけで綴られていくステージに加え、エリ・シュラキの演出、ソニア・リキエルによる衣装デザインが『十戒』の物語をよりいっそう華やかに、そして壮大に展開させます。
そして、公演の最後のカーテンコールでモーゼが登場し「L’envie d’aimer」を歌い始めると観客はスタンディングでその素晴らしさを称え、舞台前に駆け寄る人たちも続出するという興奮状態。
さらに、この日にはサプライズゲストとして、この曲の日本語ヴァージョン『BLESSING 祝福』をリリースしている平原綾香さんが、カーテンコールの最後に登場。キャストと一緒に歌い上げて、満場の歓声を浴びていました。
また初日と言う事もあって会場には多数の著名人、芸能人の姿も見受けられ、終演後にインタビューに応じた加藤紀子さん、八代亜紀さん、吉田栄作さんらは口を揃えて、オペラとは違うロック調の歌唱力の凄さ、観る前の想像を超えたスペクタクルに感動した興奮を語っていました。
公演のサントラ版CDも発売されて人気となっていますが、この迫力、この感動、この興奮は、実際に観て体験して初めて感じられるものだと思います。
日本公演は3月13日(日)まで。この機会を逃すと再び巡り会えないかもしれない舞台は残り僅かです。