2005年に劇団創立20周年を迎えた“劇団Studio Life”。その記念すべき年の最初の公演は、2002年に初演されて大好評を博した、樹なつみ原作のSFアクション作品『OZ(オズ)』。
東京・大阪を初めとする7大都市での公演が予定されていますが、そのスタートである東京公演は2005年3月16日に東京・天王洲のアートスフィアで無事千穐楽を迎え、この後いよいよ全国の6都市へと向かいます。
この物語の時代は2021年、第3次世界大戦の終結から31年経てもなお戦乱と混迷を極めている地球が舞台。そんな中で、ひとつの伝説がささやかれています・・・巨大シェルター〔オズ〕、それはある頭脳集団が大戦前に造った、飢えも戦いもない最先端の科学都市だと。
その夢の都〔オズ〕への道先案内人として、機械人間1019(テン・ナインティーン)は天才少女フィリシアの前に現れます、――オズの主、リオンの指令によって。彼女は愛する兄リオンのもとへ、英才の傭兵武藤とともに旅立ちます。
その旅の途中には、そして行き着いた先には、いったいどんな展開が待ち受けているのでしょうか。
未来の地球を舞台に、初演よりさらにレベルアップしたという戦闘シーンや、男臭い傭兵の世界、中性的とも思える機械人間、男優が演じることにより醸し出される独特の美意識を持った女性たちと、Studio
Lifeならではの世界が展開していきます。
シアターフォーラムでは、東京公演初日を前にして行われた舞台稽古の後で、1019役の笠原浩夫さん、武藤役の岩崎大さん、フィリシア役の舟見和利さんの3人にインタビュー。
文字通り公演を目前にした皆さんの、ナマの声をお聞きすることができました。
こちらは、舞台稽古の模様と併せて動画で掲載いたしますので、既にご覧になった方も、これからご観劇になる方も、どうぞお楽しみに御覧になってください。
【CAST】
1019 |
笠原浩夫 |
新納慎也(客演) |
武藤 |
岩崎 大 |
山本芳樹 |
フィリシア |
舟見和利 |
及川 健 |
ネイト |
丸山智己(客演) |
高根研一 |
1024 |
姜 暢雄 |
リオン |
曽世海児 |
他 Studio Life劇団員
【Studio Life とは】
男優集団。1996年、Studio Lifeは萩尾望都の名作コミック「トーマの心臓」初舞台化の成功を機に、「ヴェニスに死す」「死の泉」「月の子」「LILIES」などの文芸耽美作品を次々と舞台化。女性演出家の倉田淳の演出力と、男優陣の織りなす美しい舞台は女性観客のみならず、多くの演劇ファンの注目を集めています。『OZ(オズ)』は2002年に初演され、劇団が創立20周年を迎える2005年に待望の再演が決定しました。