●2000回を迎えるのは知念さんだけですね
知念「そうですね。」
●あと100回ありますけれど
知念「そうなんですよ。今日が1900回だったので、これから100回こなして2000回なんだな、とちょっと違う意味でのプレッシャーも感じつつ、――先ほど坂元さんはあんまり重みを感じてないと仰ってましたけれど、――私はしっかり重みを感じて演りたいな、と。」
坂元「それには理由が有るんですよ。今日僕初めて・・・(髪を指して)これカツラなんですけれど、今日初めてカツラを被って演ったんですよ。今まで地毛で演っていたんですけれど、時代的に短いヘアスタイルはおかしいという事で、今日初めてカツラを被りまして、カツラが気になって気になって、もう、その1900回と言うのを忘れるくらい。しかも学生たちも今日は目を合わせてくれなかったので、――僕の頭の方ばかりジロジロ見ていたので、――そういう大事件があったので。もうちょっとちゃんと明日から気を引き締めて演らないとこれは大変なことになるぞ、と自分でも自覚しました。反省しています。」
山口「今日は気を引き締めて演っていなかった訳?(笑)」
坂元「そんな事はないんですけれど、やっぱりカツラはどうも気になって・・・」
徳井「「カツラ!」って気持ちだったみたいです(笑)。「カツラ!」って気持ちが心の中では1900回よりも勝っていたというのが正直な気持ちです。すみません。」
坂元「ありがとうございます。」
●どなたからご指摘があったのですか
坂元「初日に・・・」
山口「“ニューヨークタイムス”に出ちゃって。あと“トリビューン”にも。「短いぞ」って。」
坂元「向こうのスタッフの方が観に来られて。」
山口「あと“サン”にも出ていたね。」
坂元「いっぱい出ていたみたいです。」
●先ほどカーテンコールでも有ったのですが、本田美奈子.さんがご病気ということでメッセージも書かれていたようですが、一言いただけますか
泉見「去年の夏に『レ・ミゼラブル・イン・コンサート』というコンサートヴァージョンで、彼女がエポニーヌの役で共演させていただいたんですけれども、また今度はファンテーヌ役という事で、違った部分でご一緒出来るのかな、と楽しみにしていたらこういう事になってしまいました。本当にまたいつかご一緒出来る日を楽しみに、そしてそれを励みに僕らも頑張っていきたいと思っていますんで、あせらずゆっくり休んで、また素敵な歌声を聞かせていただきたいな、と思っています。
知念「今日は1900回ですけれども、本当に凄く長いこと沢山の方に愛されている作品で、きっとこれからも変わらずずっと続いて行くと思うので、私は未だご一緒した事が無いんですけれど、本田さんの歌声は凄く好きなので、――その時、私が出ているかどうかは置いておいたとしても、――『レ・ミゼラブル』という作品で本田さんを拝見できるのを楽しみにしたいな、と。今は身体を大事になさって欲しいな、と思います。」
山口「昨日も、今日も、美奈子.さんの声が聞こえていました。お父さんは毎日舞台で大きな声で歌って待っていますから、早く元気になって舞台に戻って来てください。待ってます。」
徳井「私は、前回2000年の時に本田さんがエポニーヌ役で、――今回はカットになってしまったのですが、――エポニーヌとテナルディエというのはその前の農夫とかの時に一緒にカップルで出てくるんですね。それでいつも舞台の袖で、こう手を、――本田美奈子.さんがですよ!――本田美奈子.さんが「はい」と言ってこういつも手を出してくださって、僕はその時初めてだったので非常に本田さんのお陰でリラックス出来たな、と。またご一緒したいな、と思います。」
坂元「今回ご一緒出来ることを凄く嬉しく思っていまして、昔から尊敬していた女優さんだったので、凄く楽しみにしていたんです。ですから今回だけじゃなく、次の舞台とかでもご一緒出来たらいいなあ、ってずっと思っています。」
●これから『レ・ミゼラブル』は何回くらい続きそうですか
山口「未来永劫ですね。当然です。」
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