シアターフォーラム    
シアターフォーラム 『レ・ミゼラブル』1900回達成記念 特別カーテンコール

 2005年3月8日に東京・帝国劇場で開幕したミュージカル『レ・ミゼラブル』
 1987年の日本初演以来、上演を重ねてきたこのミュージカルが、3月23日(水)昼の部で通算上演回数1900回に達し、これを祝した特別カーテンコールが行われました。

 この回は、あらかじめ1900回記念のステージで特別カーテンコールが有る旨の告知がされていた事もあって、終演後の拍手が一段と高く満員の客席に響く中、いつものようにオケピットから舞台に投げ入られた花束をキャストが拾い上げて退場すると、音楽と共に「祝 1900回達成! 御声援ありがとうございます」と書かれた電飾付きの看板が五色の紙ふぶきと共に舞台上方より現れ、同時に銀テープが客席に舞って歓声が挙がります。


 その歓声と拍手の中、駒田一さんが舞台に登場して「皆様、私東宝ミュージカルMC担当の駒田一でございます。」と第一声。「本日は足下のお悪い中、このミュージカル『レ・ミゼラブル』にお越し下さいまして真にありがとうございます。この『レ・ミゼラブル』、初演は1987年6月に行われました。それからもう18年経ちまして、今日、この舞台をもちまして1900回公演を無事に終える事が出来ました。これも一重に皆様の熱〜い、熱〜い・・・吐息、眼差し、そして暖かい御声援の賜物だと思っております。本当にありがとうございます。」と挨拶をすると、再び大きな拍手が巻き起こります。

 「この『レ・ミゼラブル』は1900回を迎えましたが、なんと出演者が、この前数えましたところ、351名の出演者が、――もうちょっと「おぉーっ!」と驚くところなんでございますが、折角数えたんですから(笑)、――もう大変な人間で演っております。でも出演者だけではございません。スタッフの皆様、劇場の皆様、そして暖かい、今日こうして来ていただいたお客様のお陰だと思います。今度の5月24日(火)には2000回公演を迎えます。是非――チケットのお求め、中々難しいでしょうが、――いらしていただいて、2000回、3000回、30000回、40000回、「いつまでやるんだ!」みたいな感じで、やって行きたいと思います。これからも御声援宜しくお願い致します。」と纏めた駒田さん。

 続けて「ここで、出演者より一言づつ頂戴したいと思います。」ということで、当日のプリンシパル・キャストが順番にご挨拶を述べます。


山口祐一郎さん(ジャン・バルジャン)

 「僕は、生まれて24年間、今日ほど、幸せを感じた日はありません。皆さんと本当に素晴らしい時を過ごせて幸せでした。本当にありがとうございました。」

今拓哉さん(ジャベール)
 「あんなにシンプルな、素敵なコメントの後に何を言えばいいのか・・・ちょっと困っていますが、振り返れば1900回って凄い数字なんですけれど、やっぱり一回一回の舞台の積み重ねがこういう大きな節目を迎えられるんだな、と改めてこの作品を創ってくれた才能、原作を書いてくれたヴィクトル・ユゴー、そして日々の公演を支えてくれたスタッフ・オーケストラを始め、この作品に拘わった皆さん。そして351人のこの舞台を創り上げてきた舞台上の仲間、何よりも劇場に足を運んでくださった皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。」

ANZA(エポニーヌ)
 「1900回おめでとうございます。おめでとうございます。1800回の時も立たせて貰って、また1900回。凄いなと思いながら、「私は一体、1900回の内何回ステージに立ったんだろう?」と寝る前に、いろんな今までのチラシを数えていたんですけれど、途中で寝ちゃって・・・チラシを持ったまま寝ちゃいました。あの、誰か教えてください(笑)。おめでとうございます。」

井料瑠美(ファンテーヌ)
 「こんにちは。いつも暖かい拍手を本当にありがとうございます。こんなに大勢の人に愛される作品に出演出来て本当に幸せを感じています。これからも大事に演じたいと思います。ありがとうございました。」

知念里奈(コゼット)
 「さっきANZAさんが、1900回中何回出たのか解からないと言っていましたが、私は今日で1900目中の13回目になります。こんなに歴史の有る、こんなに素晴らしい作品のこの瞬間に、今ステージに居ることを本当に嬉しく思います。また本公演中に2000回を迎えますので、少しでも素敵なコゼットを皆さんに観て貰えるように、頑張っていきますので、応援してください。」
駒田「ちなみに私事でございますが、1900回中、8回ほど司会をやらさせていただいております。」

徳井優(テナルディエ)
 「駒田さん、ご苦労様です。私がそちらをして、代わっていても何の不思議も無いのでございますが、どういう訳かこういう事になっております。私はですね、知念さんよりも少しお兄さんの73回目でございます。これからも精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。」

泉見洋平(マリウス)
 「1900回と言う事ですけれども、僕がマリウスとしてこの舞台に立たせて頂いたのが1800回記念の公演の時だったんです。それからもう早いもので100回も経ってしまったのかなあ、と思うと物凄くあっという間のような気もします。でも今日は1900回で、そして今期の公演中に2000回記念がありますよね。と言う事は、僕なんかよりも、もっともっと観てくださっているお客様の方が、先輩の方が沢山いらっしゃると思います。その作品の歴史、重み、そういうものを胸に刻みながら、これから一回一回目標を高く頑張って参りたいと思います。応援宜しくお願いします。」

瀬戸内美八(マダム・テナルディエ)
 「今、泉見クンが仰ったんですけれど、私も一昨年から参加させて貰わせているんですけれど、私は一昨年の、ホント九月から演らせていただいたので、1800回・・・「今日は1800回記念公演だ!」と言った時、私はまだ2、3回目だったんですよ。1800回やっている内の2、3回と言ったら、毎日非常に緊張して演っていたんですけれど、「何だ、私はまだ3回目なんだ」って開き直った記憶が有るのを、何か今懐かしく思い出します。それで又今日1900回と言う事で、さっき仰ったように、3000回とかの時に「私1800回とか1900回出よったんだよ。」って言えるのを楽しみにしています。どうもありがとうございました。」

坂元健児(アンジョルラス)
 「スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。出演者の皆さんもありがとうございます。お客さんもどうもありがとうございました。俺、やりました!」

 とそれぞれに、18年・1900回という歴史の重さを感じながらも、さらに先を見据えての力強いコメントとなりました。


 また、今回出演の予定だった本田美奈子.さんのために、劇場のロビーに置かれている寄せ書きについて、「第1回目が終了しまして、それを本田さんの方にお渡ししました。大変感激されておりました。「凄く励みになる」と涙を流しながら喜んでおられました。」との報告が駒田さんよりあり、会場から暖かい拍手が起こりました。
 なお、この寄せ書きにつきましては、現在第2回目がロビーに置かれており、自由にメッセージが書きこめますので、ご観劇の折には、一言励ましの言葉を送られてはいかがでしょうか。


 特別カーテンコールのお別れは、出演者、オーケストラ、スタッフ、観客が一体となっての「ピープルズソング」の大合唱となり、最後には恒例の花束投げが行われて、記念すべき1900回目の『レ・ミゼラブル』の幕は閉じる事となりました。

 そしてサプライズとして、ロビーにはこの1900回記念公演入場者だけへの特別プレゼントが用意されていました。この日のプリンシパル・アンサンブル全員の扮装写真とサインが入った、“1900回達成”特製のチラシが全員に配られ、手にした観客は、それぞれ興味深そうに眺めたり、大事そうにしまって、小雨の降る町に出て行きました。


 この“1900回達成記念特別カーテンコール”は、近日中に動画でも掲載を致します。どうぞお楽しみにお待ち下さい。

また終演後には、山口祐一郎さん、知念里奈さん、泉見洋平さん、徳井優さん、坂元健児さんのインタビューも行われました。こちらも改めて詳細をお伝え致します。併せてご期待下さい。

 

ミュージカル『レ・ミゼラブル』

日程  2005年3月8日(火)〜5月29日(日)
会場  帝国劇場
料金  S席 13,500円  A席 9,000円
B席 4,000円 (税込)
お問合せ  03-3213-7221 帝国劇場

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“1900回達成”特製のチラシ

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