シアターフォーラム    
シアターフォーラム 25年目を迎える『ピーターパン』 7代目・宮地真緒さんインタビュー

 ある夜、ダーリング家の少女ウェンディと弟たちの前に窓から現れた、空を飛べる不思議な少年、ピーターパン。彼らは夢の国“ネヴァーランド”で、インディアンのタイガー・リリーと友達になったり、ピーターパンの宿敵、海賊フック船長と戦う冒険の旅に出ます。

宮地真緒 1904年12月27日、ロンドンで初演されたジェームズ・M・パリによる5幕の童話劇『ピーターパン』は36年間に渡って上演される大成功を収め、また後には小説や映画となって、今でも世界中の少年少女に愛され続けている物語です。


 その『ピーターパン』がミュージカル化されたのは1954年。メリー・マーティン主演によりブロードウェイで幕を開けたこの作品は、1979年にサンディ・ダンカン主演で再演され、ピーター・フォイ氏考案のフライングも大きな話題となって大ヒット作品となりました。

 日本でのミュージカル『ピーターパン』初演は1981年夏の新宿コマ劇場。主役のピーターパンに当時の人気アイドル榊原郁恵さんが扮したこの舞台は、子どもはもとより大人も楽しめる舞台として大評判となり、榊原さんは以後7年間に渡ってピーターパンを演じ続けることになります。
 その後、ピーターパン役は沖本冨美代・美智代姉妹、相原勇さんらに引き継がれ、演出などにも手を加えながら毎年上演が行われて、昨年までの通算上演回数は1303回を数え、日本中の子どもたちを夢と冒険の世界へ誘い、気高い勇気を与えてきました。


 また、昨年・2004年は『ピーターパン』初演から100周年を迎えて、初めてとなる実写版での映画が公開されたり、英国貴族院より生誕100周年の宣言書が発行されるなど“ビーターパン・イヤー”として注目を集めました。
 今年に入っても、1月には、作家のジェームズ・M・バリをジョニー・デッブが演じた映画「ネバーランド」(アカデミー賞7部門ノミネート)が封切られ、3月には『ピーターパン』の著作権を所有するロンドンの小児病院が、英女性作家ジェラルディン・マコーリアンに続編の執筆を依頼すると発表されるなど、永遠のベストセラー『ピーターパン』は今なお世界中の人々を虜にし続けています。


 そして2005年、1981年に榊原郁恵さんのピーターパンが日本に初めて舞い降りてから25年目という記念の年を迎えたミュージカル『ピーターパン』は、新たに7代目のピーターパン役として、NHK朝のテレビ小説「まんてん」でヒロインを演じて人気者となった宮地真緒さんが抜擢され、新たなステップを踏み出すことになりました。


宮地真緒 シアターフォーラムでは、初舞台で初主役に挑戦することになった宮地さんにインタビューを行い、今回の舞台に掛ける意気込みなどを伺う事が出来ました。

 「舞台には以前から興味が有ったけれど、初舞台は4番目くらいの脇役でと思っていた。」という宮地さんですが、いきなりミュージカルの主役に決まって、最初は少し不安だったとか。
 しかし、周りにも『ピーターパン』のファンが多く居ることを知り、常に前向きな姿勢で取り組む宮地さんは、「ちっちゃい子たちは妖精とか天使を信じていると思うので、もっとピュアで居て欲しいし、お父さんやお母さんが観に来た時は、「昔こんな風に思っていたなあ」と言う懐かしい感じを思い出して貰えたらと思います。」と、今では意欲満々のコメント。

 現在は、ダンス、ヴォーカル、フライングのトレーニングをしながら、6月から始まる稽古に備えているそうで、7月21日の初日にはフレッシュなピーターパンが鮮やかに客席の上を飛びまわる姿が観られることになるでしょう。


 共演者にはウエンディ役に実力派として定評のある岩崎ひろみさん、ダーリング夫人は前作から引続いての登場となる比企理恵さん、タイガー・リリー役は元宝塚花組男役で存在感あるダンスで魅了する三咲レアさん、フック船長/ダーリング氏には、『レ・ミゼラブル』『ジキル&ハイド』『エリザベート』などのミュージカルで活躍する石川禅さん、と強力なメンバーが顔を揃えて宮地さんを支えます。

 演出・潤色・訳詞には、文化庁派遣肇術家在外研修員としてロンドン留学後、2001年には湯浅芳子賞を受賞、03年の「ホームバディ/カブール』の演出でも絶賛された、文学座在籟の新進気鋭若手女流演出家、松本祐子氏を新たに迎え、リフレッシュされたステージとなる2005年の『ピーターパン』。


 夢と希望がたくさん詰まっている物語。心に残るミュージカルナンバー、自然と体が動き出す躍動感あふれるダンスシーン、記憶に刻まれるビックフライング・・・。キャスト・スタッフを一新したミュージカル『ピーターパン』は今年の夏も観客を夢と冒険の世界に誘ってくれそうです。


 7代目ピーターパン、宮地真緒さんへのインタビューは、テキストと動画で掲載いたしております。
 どうぞ、こちらから御覧いただいて、公演を楽しみにお待ち下さい。


   25th Anniversary
セブン−イレブン ファンタジースペシャル
 ブロードウェイミュージカル
   
『ピーターパン』

日程  2005年7月21日(木)〜7月31日(日)
会場  東京国際フォーラム ホールC
料金  一般 7,500円  
こども 4,800円  
ドリームシート 5,700円
(セブン−イレブン独占販売)
  (全席指定・税込)
チケット  ホリプロチケットセンター 03-3490-4949
ホリプロオンラインチケット  ほか
問い合せ先  ホリプロチケットセンター 03-3490-4949


 『ピーターパン』オフィシャルサイト  
 セブンドリーム・ドットコム  

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