1971年、聖書から題材を取った2つのミュージカルが、ニューヨークで幕を開けました。1本は、10月にマーク・へリンジャー劇場でスタートし、以降720回の公演を行った、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲による『JESUS
CHRIST SUPERSTAR』。
そしてそれに先立つ事5ヶ月。5月17日にチェリー・レイン劇場で開幕した、新訳聖書の「マタイによる福音書」に基づいてスティーブン・シュワーツが作詞・作曲したロック・ミュージカルは、通算上演回数2651回を数える大ヒット作品となりました。
そのタイトルは『GODSPELL(ゴッドスペル)』。
日本では1978年に劇団フォーリーズにより初演。そして2001年と2002年にはW21世紀版”として、初演で翻訳と訳詞、さらにユダ役で出演もした青井陽治氏の演出による上演が行われ、若い演劇ファン、ミュージカルファンの熱い支持を得ました。
そして2005年9月、その『GODSPELL』が再び青井氏の演出で上演されることとなり、現在、その初日に向かって、稽古が進んでいます。
今回、ジーザス役を演じるのは、2002年版でジーザス役を務め、その瑞々しい感性で観客を虜にした新納慎也さん、ユダ役は、2001年版のユダ役で、鮮烈で魅力的な演技と存在感に高い注目が集まった大沢樹生さん。
それぞれ2度目の出演でありながら、この2人が組むのは初めてで、演出の青井氏が「この2人のコンビでやりたかった」と語る最高のキャスティングとなりました。
その他の出演者も、堀内敬子さん、仲代奈緒さん、真織由季さん、真矢武さん、林田和久さん、宮川浩さんなど。2001・2002年の経験者が半分、半分が新たにオーディションを経て選ばれた新人ということ。
また、今回は衣裳協力として文化服装学院が参加。まさにW今の若者”である生徒たちの手による衣裳の力も得て、新たなパワーを得た『GODSPELL』が誕生しそうです。
「とにかく、この『GODSPELL』が大好きで、3年の間、青井さんに「再演しましょう」と言い続けて来ました。」と新納さん。「『GODSPELL』でなければ、再演には出演しなかったかも知れない」と大沢さん。共にこの舞台に賭ける熱い気持ちが伝わって来ます。
新訳聖書「マタイ福音書」に基づいた伝説のロック・ミュージカルが、今、再び始まる・・・
シアターフォーラムでは、今回、この稽古場にお邪魔して、ジーザスを演じる新納慎也さん、ユダを演じる大沢樹生さんに独占インタビュー。また、マリア役の堀内敬子さんからもメッセージを頂く事が出来ました。
こちらは、近日中にテキストと動画で掲載させていただきますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
また、この作品は2006年9月に、今回と同じ東京芸術劇場中ホールで上演されることが既に決まっており、現在そのキャスト・オーデションへの応募者を募集しています。
資格は高校生以上の健康な男女で、締切りは10月31日。
詳しくは下記オン・タイムのサイト、もしくは 03-5822-9890までお問合せください。
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