シアターフォーラム    
シアターフォーラム 芸能生活30周年 細川たかし錦秋公演『晴姿 次郎長富士』開幕

 1975年、デビュー曲の「♪心のこり」がミリオンセラーになる大ヒットで、その年の新人賞を総ナメ。年末の紅白歌合戦にも出場を果たし、以後も張りのある力強い歌声と抜群の歌唱力で数々のヒット曲を歌い続けて、人気演歌歌手としての地位を不動のものとしてきた細川たかしさん。

 今年で歌手生活30周年という節目の年を迎えた細川さんが座長を勤める公演「細川たかし錦秋公演」が、11月4日に東京・歌舞伎町の新宿コマ劇場で幕を開け、満員の観客は芝居と歌に酔いしれました。


 公演の初日に先立って報道陣の会見に応じた細川さんは、「解かり易いお芝居なので、是非おいでになって楽しんでいただきたい。」と、出来映えには自信の様子。
 また、芸能生活30周年を迎え、今後の新たな目標として「演歌界も高齢化が進んでいるし、責任感もあるので、民謡を歌っている10代の若い子をスカウトして、第2の細川を育てたい。」と、来年に向けて弟子を育て始める考えがあることを発表。
 「若い時から民謡を歌って鍛えられた子に、手足を取って歌を教え、演歌を被せて立派な歌手にしたい。」と力強く語りました。


 そして、初日大入り祈願イベントとして、劇場前に設けられた特設ステージで、故郷の北海道真狩(まっかり)村から届けられたというじゃがいもを共演者と共に集まったファンにプレゼント。真狩村には芸能生活20周年の年に建てられた銅像もあり、また特産品であるジャガイモの箱には細川さんの似顔が描かれています。「村の活性化のためになるなら自由に使って欲しいと村長に申し入れました。皆さんも是非観光に来てください。」とPRも怠らない細川さんでした。

初日イベント 細川たかし

 今回の公演の第一部、お芝居『晴姿 次郎長富士』では、海道一とうたわれた侠客、ご存知清水の次郎長の若き日に扮した細川さん。縄張相続を巡っての黒駒の勝蔵との争いや、清水一家の活躍ぶり、そして愛妻・お蝶との出会いから共に過ごす苦難の時代など、テンポのよい痛快なストーリーで、笑いあり涙ありの理屈ぬきに楽しめるステージが展開、もちろん、時代劇の華である颯爽とした殺陣回りも大きな見どころの一つです。

 共演は次郎長の愛妻・お蝶に山口いづみさんを迎えたのを初め、亀石征一郎さん、ビートきよしさん、成瀬正孝さん、中村繁之さん、林啓二さん、清水彰さん、トミ譲二さんなど、お馴染みの面々が顔を揃えました。


 第二部のショー、「熱唱! 細川たかし」では、歌手生活30周年記念曲として今年リリースされ、「じっくり歌って行きたい。」という最新曲「♪城崎(きのさき)恋歌」を初めとして、「♪心のこり」「♪北酒場」「♪矢切の渡し」など、心に残る名曲の数々を歌い上げます。
 また、恒例となっている観客とのデュエットコーナーでは、客席から選ばれた女性の物怖じしない態度に、流石の細川さんもたじたじの様子で、客席からも笑いが起こっていました。
 さらにデュエットコーナーに出演者された方には、「♪城崎恋歌」の舞台となっている兵庫県の城崎温泉より産直のカニが贈られるという豪華なおまけもあり、これから一ヶ月の間、人気を呼びそうです。
 そして後半では尺八の音に乗せて、民謡「♪津軽山唄」を熱唱。会場の隅々まで圧倒する伸びやかで艶のある歌声の迫力に、満員の観衆は聞き惚れ、盛んな拍手を送っていました。


 なお、当公演に出演を予定していた綿引勝彦さんは、胸部動脈瘤が発見され、入院・手術を受けられたために降板。代役を三上直也さんが務められています。

『晴姿 次郎長富士』 細川たかし

『晴姿 次郎長富士』 細川たかし

『晴姿 次郎長富士』 細川たかしと山口いづみ

熱唱! 細川たかし

熱唱! 細川たかし

熱唱! 細川たかし


 新宿コマ劇場11月公演 細川たかし -錦秋公演-
 
 『晴姿 次郎長富士』 / 「熱唱! 細川たかし」


日程  2005年11月4日(金)〜11月29日(火)
会場  新宿コマ劇場
料金  S席:11,000円  A席:6,500円  B席:3,000円
 (全席指定・税込)
お問合せ  新宿コマ劇場 03-3200-2213 (午前9:30〜午後6:30)

細川たかし公式サイト 
コマ劇場サイト 
城崎温泉観光協会サイト

初日イベント
左より:衣通真由美、山口いづみ、細川たかし、中村繁之、山本亜希子

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