シアターフォーラム    
シアターフォーラム キャラメルボックスの新作『クロノス』 11月24日より東京公演

 2005年に劇団創立20周年を迎えた“演劇集団キャラメルボックス”は、その記念公演として今年1年間に渡り、『TRUTH』『広くてすてきな宇宙じゃないか』『スケッチブック・ボイジャー』など、20年の集大成となる過去の人気作品を連続で上演してきました。

 そして、その記念すべき年のラスト公演として、11月4日より新神戸オリエンタル劇場でスタートしたのが、昨年より始まった新シリーズ、タイムトラベルシアターの第2弾『クロノス』。この舞台は11月20日(日)まで同劇場で公演が行われた後、11月24日から東京・池袋のサンシャイン劇場に場所を移して、1ヶ月間に渡る上演が行われます。


 このタイムトラベルシリーズとは、SFの枠に囚われない新しいタイプの舞台で、昨年第1弾として北村薫氏の小説「スキップ」を、その文章を変えずにカットのみで構成して創り上げ、キャラメルボックスならではの新鮮な舞台として好評を博しました。

 そして今回、第2弾として選ばれた作品は、「黄泉がえり」でも有名な梶尾真治氏の4話からなる短編小説集「クロノス・ジョウンターの伝説」(朝日ソノラマ刊)より第1話の「吹原和彦の奇跡」。
 この「クロノス・ジョウンターの伝説」は、この秋に「この胸いっぱいの愛を」と題して、主演:伊藤英明・ミムラ、監督:塩田明彦で映画化も行われました。この映画と今回の舞台は原作を同じとするだけではなく、キャラメルボックスの女優・坂口理恵さんが映画と舞台の両方に出演したり、舞台『クロノス』のCFを塩田監督が撮影するなど、小説・映画・舞台がタッグを組んで、人を想う純粋な気持ちを呼び起こす“梶尾ワールド”旋風を全国に巻き起こします。


 「原作を読んで直ぐに芝居にしたいと思ったんです。日本の演劇界ではSFはやられないジャンルで、笑えて感動出来るストレートなSFファンタジーを上演しているのはキャラメルくらいなので、「芝居にするならウチだ」と思いました。舞台は原作にきわめて忠実にします。映画版ではタイムマシンが出なかったので、是非舞台に出したいと思っていたのですが、今年の春に原作者にお逢いしたら、「舞台に出せ」と言われました。」と、作・演出を担当する成井氏は今回の上演に向けてのプランを語ります。

 と言っても、前回のように小説の言葉をそのまま使う訳では無いそうで、「原作をそのまま手を加えずに上演すると、1時間くらいで登場人物も7人なのですが、劇団の事情で14人出したかったので、エピソードと登場人物を増やして脚色し、14人で2時間の舞台にしました。原作は一気に進む疾走感が面白いのですが、その疾走感は失われていないと思います。例えばギャグもある、ダンスシーンもある、キャラメルのカラー、キャラメルならではの魅力が加わった梶尾ワールドを是非楽しみにして頂きたいですね。」と自信を覗かせる成井氏。

 「原作は読んで頂きたい。読んで頂けるとどう舞台化するかが楽しめます。読んで想像して、目の前でそれが繰り広げられるのを観に来ていただきたい。さらに映画を見たり、そのノベライズも読んで頂きたいですね」と言うことで、複合的な楽しみ方が出来る今回の『クロノス』は、舞台の新しい可能性を広げた公演と言えそうです。


 なお、塩田監督が撮影した、劇団キャラメルボックス公演『クロノス』のコマーシャル映像が、こちらから御覧いただけます。

 30秒ヴァージョン   ISDN   BroadBand
 15秒ヴァージョン   ISDN   BroadBand


演劇集団キャラメルボックス2005クリスマスツアー
タイムトラベルシアター Vol.2
『クロノス』

《 東京公演 》
  日程 2005年11月24日(木)〜12月25日(日)
  会場 サンシャイン劇場 
  料金 5,000円 (全席指定・税込)

《 横浜公演 》
  日程 2006年1月12日(木)〜1月15日(日)
  会場 横浜BLITS 
  料金 S指定席 5,000円  A指定席 4,000円 (全席指定・税込)

《両公演共通》
チケット キャラメルボックス 03-5342-0220  他プレイガイド
 当日券 開演の1時間前より劇場受付にて販売
お問合せ キャラメルボックス 03-5342-0220


劇団公式サイト 
劇団携帯サイト 

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