シアターフォーラム    
シアターフォーラム 真島茂樹がサンバを振付! 『大吉夢家族』振付稽古

 今年も様々な名舞台が上演された東京・有楽町の帝国劇場、2005年の締め括りとなるのは、浜木綿子、赤坂晃、加藤茶、赤木春恵、そして彩輝直、星奈優里、月影瞳の宝塚OGが繰り広げる恋愛コメディの決定版『喜劇 大吉夢家族 恋はいつもサンバのリズムで!』。

 『喜劇 売らいでか! 亭主売ります』(1998年=芸術座、2000年帝劇)、『喜劇 極楽町一丁目 嫁姑地獄編』(2001,2004年=芸術座)など、数多くの喜劇に出演してきた浜木綿子さんが今回演じるのは、結婚を6度繰り返し、そのたびに夫に先立たれて、夫の連れ子を11人育ててきた女性。「恋と仕事は命がけ!」をモットーとする情熱的な舞踊家・大道寺華子。

 「ウェディングドレスを着るのが夢」という恋多き大道寺華子の前に現れたのは、娘の見合い相手であるパリ帰りの新進画家・佐伯宗春。ちょっとした勘違いから、惹かれ合った二人は年の差を乗り越え、周囲の心配をよそに結婚式へまっしぐら・・・。

 今回、浜さんの相手役として、偶然目にした華子の舞いに心ひかれてプロポーズする新進画家には、『椿姫』『ブラッド・ブラザーズ』『キス・ミー,ケイト』など舞台での活躍も多い赤坂晃さんが登場。
 浜さん演じる華子の美しい舞いを見てヒトメボレ。「僕に踊りを教えてください。僕と結婚してください! 愛してます!」と情熱的なプロポーズをする男性を演じます。

 そして、華子の次女“由香里”に、今年5月に宝塚歌劇団月組を男役トップスターで退団、8月に東京・青山劇場で上演されたミュージカル『プロデューサーズ』に続き、女優として初のストレートプレイに挑む彩輝直さん。
 華子の三女“まり子”には、宝塚歌劇団星組娘役トップスターとして活躍、2001年の退団後は女優として活躍、浜さんとは2002年5月、同じ帝劇での『からくりお楽』で共演歴も有る星奈優里さん。
 そして華子の長男の嫁“信枝”には、宝塚歌劇団雪組娘役トップスターとして活躍、2002年の退団後は女優として大劇場から一人芝居まで幅広く活躍中の月影瞳さん。
 と、浜さんの心の故郷でもある宝塚の後輩が共演者として顔を揃えました。

 さらに、赤木春恵加藤茶田中美里など、芸達者な面々を加えて、年末の帝国劇場で華麗に繰り広げられる豪華なコメディ、『喜劇 大吉夢家族 恋はいつもサンバのリズムで!』。


振付をする真島茂樹 そのクライマックスは、真島茂樹振付による情熱のサンバ!
 真島茂樹といえば、元・日劇のトップダンサーで、帝劇での東宝ミュージカルにも数多く出演し、「♪マツケンサンバII」、「♪マツケンサンバIII」の振付で大ブレイク、“マジー”の愛称も定着して、今やひっぱりだこの人気振付師。
 その真島氏が平成13年6月のミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』(帝劇)でロシアン・ダンサー役と振付助手を務めて以来、4年ぶりの帝劇に振付家として錦を飾り、“和の舞の名手”浜木綿子が、宝塚OGの彩輝直、星奈優里、月影瞳と踊る、和洋混淆、帝劇ならではの華やかなサンバを振付けます。

 先日行われた稽古場でのお披露目では、ダンサー達を相手に気合の入った振付を行った真島さん。僅か30分足らずで一曲を振付ますが、そのダイナミックな振りにダンサー達も汗だくで、寒さも増した秋の稽古場に熱い空気が渦巻きます。

 その振付稽古の後で行われた会見には、浜さん、赤坂さん、宝塚OGの3人、そして真島さんが出席。

 それぞれに今回の舞台に対する抱負を
 「漫画の「華子さん日記」を舞台にしていただきましたが、非常に起伏が有って、ホームコメディなんですけれども、面白い舞台になると思っています。今年の笑い納め、締め括りに皆様とご一緒に笑って新しい年を迎えたいと思っております。6人と結婚して11人の連れ子が居ると言うのは私にはちょっと考えられない女性なんですが、どういう風に創っていこうかと、思っております。」(浜さん)
 「画家で、浜さんに恋する役ですけれど、画家で、喜劇なのでとにかく楽しく、お客さんが最後に笑っていただいて、「楽しかった」って言って貰うような作品にしたいです。」(赤坂さん)
 「赤坂さんとお見合いで出会うお相手でしたが、赤坂さんはお母さんに恋をして私は振られるんですけれども(笑)、色々と暖かい部分が詰まった作品だと思うので、先輩たちに付いて頑張りたいと思います。」(彩輝さん)
 「台本に「あんた、呑気でいいわねぇ。」というセリフがあったりする、とても呑気で気楽な性格なんですが、凄く楽しい家族で、楽しく稽古も進めて行きたいなと思っています。浜さんとはこの間もご一緒させていただきまして、又よろしくお願いいたします。」(星奈さん)
 「長男の嫁でしっかり者を演りますので、元気一杯させていただきたいと思っております。また尊敬する大先輩の方が沢山いらっしゃいますので、しっかり一生懸命付いていきたいな、と思っております。」(月影さん)
 と語ります。

 また、ダンサー達に続いて、キャストの面々にも振付をした真島さんは、
 「元宝塚の3人組に先程振付をしまして、もう完璧! 明日舞台稽古でも良い感じに覚えて下さって、「出来ます!」という感じになりました。浜さんにも振付をいたしまして、ゴージャスに明るく楽しく、はちきれんばかりの感じでパァーッとやってくださるので、華やかな衣裳で派手でゴージャスなグランドフィナーレになればいいと思っています。」と語りますが、一方、元・宝塚の3人はそのテンションの高さに「もう付いて行くのが精一杯でした。」と、いささか圧倒された様子。


 そうした宝塚の後輩との共演について、「嬉しいですね。宝塚の後輩はいつも気になります。やはり東宝と宝塚OGは切っても切れない縁でしょうね。去年も紫吹さんとご一緒しましたし、若い息吹をパァーッと頂いて、私も若くなればいいんですけれども・・・頑張ります。」と笑顔で語る浜さん。

 その浜さんと今回が2度目の共演となる星奈さんは、「前回の時もとにかく明るくて楽しいお稽古場というイメージがありまして、凄く見習いたいところが一杯あるんです。今回も色々とお勉強させていただこうと思います。凄く緊張はしているんですけれど、お話をさせていただくと、その緊張を解いて下さって、胸をお借りしてドンとぶつかって行こうと思います。」とその魅力を語ります。

 また今回が初共演となる彩輝さん・月影さんは
 「初めてで、始めはとても緊張していたんですけれど、今日お逢い出来て、とても暖かいパワフルな方だと勉強しました。ですから素敵な舞台が創れるように付いて行きたいと思います。」(彩輝さん)
 「私も今回初めて浜さんとご一緒させて頂くんですけれども、私も女役で浜さんも女役、本当に大尊敬する女役さんなので、こうやってご一緒出来ることが夢みたいな感じです。この短期間のお稽古と、長丁場の舞台の中で色んな事を学んで、一生懸命浜さんについて行きたいと思っております。」(月影さん)
 と、改めて大先輩との共演に胸を躍らせている様子。

 実は、彩輝さん、星奈さん、月影さんは宝塚音楽学校からの同期生だそうで、「同期の中でも仲が良かったので、今日会った途端に時間がタイムスリップしてしまいました。振付を受けている時も同期生が居ると言うのは心強いなと思いました。」とお互いを笑顔で見合いますが、これには振付をした真島さんも「空気が合うのは不思議だと思いながら、曲の最後まで一気に行ってしまいました。」と驚きの表情を浮かべていました。

浜木綿子

彩輝直

星奈優里

月影瞳

真島茂樹

 「今年で芸歴51年目ですが、何年やっても慣れなくて、いつも新鮮な気持ちで立ち向かっています。」という浜さんを筆頭に、豪華なキャストで贈る、―― 誰かが誰かに恋をして、やがては、皆が「大吉」を引く。――という年末に相応しい、仰天の恋愛ホームコメディは、今年の笑い納めに相応しい、情熱的で華麗な舞台となりそうです。

真島茂樹
帝劇12月特別公演
 
『喜劇 大吉夢家族 恋はいつもサンバのリズムで!』
   原作:上原きみ子「華子さん日記」(秋田書店刊)より
   脚本:岡本さとる  演出:伏見悦男  振付:真島茂樹

日程  2005年12月2日(金)〜12月24日(土)
会場  帝国劇場
料金  S席 12,000円  A席 7,500円  B席 3,500円 (消費税込)
チケット  東宝テレザーブ 03-3201-7777  ほかプレイガイド
お問合せ  帝国劇場 03-3213-7221


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