シアターフォーラム    
シアターフォーラム 2006年11・12月帝国劇場公演 『M.A.』製作発表会見

 タイトル『M.A.』(仮題)のみが発表され、他の情報が一切無いままに製作発表のオーディエンスが募集されていた、2006年11月・12月帝国劇場公演の製作発表会見が12月1日に都内で行われ、その全容が明らかになりました。

 今回の作品は、故遠藤周作氏の小説「王妃マリー・アントワネット」を原作に、『エリザベート』『モーツァルト!』で日本のファンにも馴染みの深い、ミヒャエル・クンツェ脚本・歌詞、シルヴェスター・リーヴァイ音楽によるミュージカル『マリー・アントワネット』。
 世界的な人気コンビの手に依って、世界に向けての新たなミュージカルが東京・帝劇から発信されることとなり、会見場には全国各地から応募の有った6,586通から選ばれたオーディエンス200人を始めとして数多くの報道陣、テレビカメラが詰めかけ、会場は熱気に溢れたものとなりました。

マリー・アントワネット会見風景

 注目の出演者は、タイトルロールであるフランス王妃マリー・アントワネットには涼風真世、アントワネットへの憎しみから革命に目覚めるマルグリット・アルノーには新妻聖子笹本玲奈がダブルキャストで登場。さらに、王妃をある時には女性として、ある時には姉のように慕うスウェーデンの貴公子フェルセンに井上芳雄、アントワネットの夫で悲劇の国王ルイ16世に石川禅、マルグリットに神の教えを説く修道女アニエスに土居裕子、国王の従兄弟でありながら革命を画策する策謀家のオルレアン候に嶋政宏、狂言回し的役割を演じる劇作家ボーマルシェに山路和弘、そしてこのドラマの全てを紡ぎ出してゆく、この宇宙の支配者である錬金術師カリオストロに山口祐一郎、更に北村岳子(ラバン夫人)、春風ひとみ(ローズ・ベルタン/ポリニャック夫人)、林アキラ(ロアン大司教/レオナール)、佐山陽規(ギヨタン博士)、広田勇二(エベール)、tekkan(ラ・フェルテ)、福井貴一(ロベスピエール)と実力派のキャストが勢揃いしました。


 会見に出席したのは、クンツェ、リーヴァイ両氏を始め、演出を担当する栗山民也氏、そして出演者の涼風真世さん、新妻聖子さん、笹本玲奈さん、井上芳雄さん、土居裕子さん、石川禅さん、高嶋政宏さん、山口祐一郎さん、という面々。

 既に脚本、音楽とも完成しているとのことで、この作品に賭ける思いを熱く語ったのはクンツェ、リーヴァイのお二人。最初の構想から4年半を掛けたとのことで、今年の7月には演出の栗山氏が両氏の元を訪れ、2日間に渡って朝から晩まで作品について話し合ったとの事。
 その後、第2稿が届いたそうで、「ミュージカルの新作が、1年前に脚本、音楽共に完成していることは、日本ではまず無い。」と栗山氏。
 また、クンツェ氏は作品の内容と共に、黄金の「M.A.」=マリー・アントワネットと、赤の「M.A.」=マルグリット・アルノー、を表した今回の作品のシンボルマークについても、熱っぽく語っていました。


 出演者からのご挨拶と質疑終了後には、出演者により『マリー・アントワネット』劇中のナンバーから以下の5曲が披露されました。

1.「♪Turn,Turn」  (仮題「悲しみを涙で」)
      (マルグリット:新妻聖子 & アニエス:土居裕子)
2.「♪100万のキャンドル」  原題「Blinded By A Thousand Candles」
      (マルグリット:笹本玲奈)
3.「♪神は愛してくださる」  原題「God Cares For All」
      (アニエス:土居裕子)
4.「♪A Voice In My Heart」  (仮題「私の心が訴える」)
      (マルグリット:新妻聖子 & アンサンブル)
5.「♪すべてはあなたに」  原題「All I Do」
      (マリー・アントワネット:涼風真世 & フェルセン:井上芳雄)

 「♪Turn,Turn」「♪A Voice In My Heart」の2曲は、英語でのお披露目となり、また4曲目の「♪A Voice In My Heart」には、昨日博多で千穐楽を迎えたばかりの『モーツァルト!』に出演していたアンサンブルメンバーが特別参加して、会場にハーモニーを響かせました。

 新作ミュージカルの楽曲を、文字通り世界で最初に聴く事が出来た幸運なオーディエンスの方々は、その素晴らしさに魅了され、興奮した面持ちで早くも来年の公演に心を馳せていました。


 “東京から、世界が始まる”。今後、世界中の観客の感動を呼ぶであろう、世界初演となるこのオリジナル・ミュージカルは、一年後の公演に向けて大きな話題となることでしょう。

 また、この『マリー・アントワネット』は2006年11月・12月の帝劇公演の後、2007年1月には福岡・博多座、2月には大阪・梅田芸術劇場での上演が決定しています。


 製作発表会見でのご挨拶など、詳しい内容はこの後順次お伝えして参ります。
どうぞ楽しみにお待ち下さい。



ミュージカル
 
『マリー・アントワネット』
   原作:遠藤周作  脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ  音楽:シルヴェスター・リーヴァイ  演出:栗山民也

日程  2006年11月〜12月
会場  帝国劇場
料金  未定
前売  未定

東宝サイト 

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