シアターフォーラム    
シアターフォーラム 主演:森山開次 『スケリグ』稽古場インタビュー

 1998年、あの「ハリー・ポッター」を押えて、優れた少年文学に与えられるウィットブレッド賞とカーネギー賞をダブル受賞。
 日本でも「肩胛骨は翼のなごり」(山田順子 訳/東京創元社刊)として2000年に翻訳出版され、スタジオ・ジブリの宮崎駿監督も「心ふるえる、初々しい思春期をふしぎな男との出会いを通して描いている。妙にねじれず素直な描写、心あらわれる結末。ぼくは大スキです。おすすめ。」というコメントで推薦している珠玉の名作『スケリグ』。

 2003年には、作者デイヴィッド・アーモンド自身の手により戯曲化、トレヴァー・ナンの演出によりロンドンのヤング・ヴィック劇場で上演されて絶賛された舞台『スケリグ(SKELLIG)』が、いよいよ2005年12月、日本でも上演されることになりました。


 古びたガレージの茶箱のうしろの暗い陰で死にかけた翼を持つ不可思議な存在。
青蝿の死骸と蜘蛛の巣にまみれた彼は浮浪者か、それとも天使か……
覚えてますか、幼い頃の驚き、そして不安。
これは、不思議な生き物をめぐる、永遠の物語。

 タイトルでもある「スケリグ」を演じるのは、独自の作品世界で、今、注目を浴びているコンテンポラリー・ダンサーであり、また舞台のみならず、映画「茶の味」(監督:石井克人、出演:浅野忠信ほか)や、テレビ、雑誌など幅広い分野での身体表現に積極的に挑戦している森山開次。
 この作品で初のストレート・プレイに挑戦する森山開次が、その摩訶不思議な存在感と、ダンサーとしての鍛え上げられた肉体を駆使して、どのような舞台を創り上げるのか。多いに注目があつまります。


 デービッド・アーモンドの「スケリグ」には、少年時代の不安や恐れが描かれる。そして、それを乗り越えることで未来へと続く道が開かれることを指し示そうとする。死と再生のモチーフが随所に散りばめられたこの物語の中で、新たな生命の始まりが感動的に描かれる。ぎりぎりまで死に近づき、新しい命として再生するためには、「愛すること、信じること、想像すること」それがパワー(力)となることを示してくれる。

「スケリグ」はいったい誰だったのか、それとも何だったのか、作家は答えを用意しはしない。たぶんそれは観客の一人一人のイマジネーションに委ねられることになるだろう。

 シアターフォーラムでは、『スケリグ』稽古場にお邪魔して、「スケリグ」を演じる森山開次さんに単独インタビュー。この作品に掛ける意気込みや、見どころなどを伺いました。
 このインタビューはテキストと動画でご覧頂けます。どうぞ併せてお楽しみ下さい。

スケリグ 森山開次

スケリグ 稽古風景

スケリグ イメージ

『スケリグ』 〜肩胛骨は翼のなごり〜
  原作:デイヴィット・アーモンド  演出:勝田安彦
  出演:森山開次/東海孝之助/保泉沙耶/鷲生功/竹下明子/ 他



日程  2005年12月15日(木)〜12月28日(水)
会場  スフィアメックスホール(天王洲アイル)
料金  6,500円  学生割引 5,000円  (全席指定・税込)
チケット アートスフィアチケットセンター 03-5460-9999(10:00〜18:00)
お問合せ  アートスフィアチケットセンター 03-5460-9999(10:00〜18:00)

主催 

アートスフィア  / 劇書房 
企画製作  スフィア

スケリグ特集・動画ページ

 
森山開次 <プロフィール>

 1999年以降、国内海外の多数のダンス公演に参加。2001年エジンバラフェスティバルにて「今年最も才能あるダンサーの1人」(スコッツマン誌)と評された後、ソロ活動開始。
 神社境内での公演等実験的な活動と、和の素材を用いた独自の作品世界で知られ、特に能を題材とした「弱法師」「OKINA」(ともに新国立劇場小劇場)にて各媒体から高い評価を得る。型にはまらないオリジナルな表現に特徴があり、2005年1月、NYで発表した新作「刀」で「驚異のダンサーによる驚くべきダンス」(ニューヨークタイムズ)と絶賛。人気沸騰のコンテンポラリーダンス界において、伊藤キム、近藤良平、金森穣らにつづき国内海外での活躍が期待される男性アーティストの最有力候補として注目される。
 舞台のみならず2004年「茶の味」(監督:石井克人、出演:浅野忠信ほか)で映画初出演、公開待機作に「ナイスの森」、同年よりNHK教育「からだであそぼ」レギュラー(自身の振付コーナーにて現在も出演中)、TVCF、雑誌モデル等幅広い分野での身体表現に積極的に挑戦している。


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