タイトルでもある「スケリグ」を演じるのは、独自の作品世界で、今、注目を浴びているコンテンポラリー・ダンサーであり、また舞台のみならず、映画「茶の味」(監督:石井克人、出演:浅野忠信ほか)や、テレビ、雑誌など幅広い分野での身体表現に積極的に挑戦している森山開次。
この作品で初のストレート・プレイに挑戦する森山開次が、その摩訶不思議な存在感と、ダンサーとしての鍛え上げられた肉体を駆使して、どのような舞台を創り上げるのか。多いに注目があつまります。
デービッド・アーモンドの「スケリグ」には、少年時代の不安や恐れが描かれる。そして、それを乗り越えることで未来へと続く道が開かれることを指し示そうとする。死と再生のモチーフが随所に散りばめられたこの物語の中で、新たな生命の始まりが感動的に描かれる。ぎりぎりまで死に近づき、新しい命として再生するためには、「愛すること、信じること、想像すること」それがパワー(力)となることを示してくれる。
「スケリグ」はいったい誰だったのか、それとも何だったのか、作家は答えを用意しはしない。たぶんそれは観客の一人一人のイマジネーションに委ねられることになるだろう。
シアターフォーラムでは、『スケリグ』稽古場にお邪魔して、「スケリグ」を演じる森山開次さんに単独インタビュー。この作品に掛ける意気込みや、見どころなどを伺いました。
このインタビューはテキストと動画でご覧頂けます。どうぞ併せてお楽しみ下さい。