東宝ミュージカル『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『モーツァルト！』『屋根の上のヴァイオリン弾き』、東宝・ホリプロ『ジキル＆ハイド』、劇団四季『美女と野獣』『オペラ座の怪人』、宝塚歌劇『ベルサイユのばら』etc...
　数多くのミュージカル、そしてそのライブ録音にパーカッショニストとして参加し、ファンなら必ずその演奏を耳にしたことが有るに違いない打楽器奏者の長谷川友紀さん、そして同じく宝塚歌劇などで活躍中の長谷川麻紀さん。

　「友紀＆麻紀」としてコンサート活動なども行っている姉妹パーカッショニストのファーストDVD「Vol.1 〜SHOW UP STAGE〜」が2006年初旬に発売されることになり、その披露会見と上映会が12月21日に都内で行われました。

　今回のDVDをプロデュースしたのは、「鋼の錬金術師」「北の零年」「長崎ぶらぶら節」などの作曲者で、映画音楽・ＣＭ音楽・イベント・アニメ音楽など、多彩な分野で作曲家・編曲家としての才能を発揮する大島ミチル氏。
　そして映像演出は、鈴木京香、ワン・リーポン、香椎由宇主演の映画「真昼の星空」で脚光を浴びている新進気鋭の映画監督・中川陽介氏。
　さらに、映像中では、マジッシャン鬼喜王子がナビゲーターとして参加し、マジックを駆使しながら作品の世界へといざないます。

　「最初に話を聞いた時は、女性のパーカッションということで、今流行りのヒーリングかと思ったら全然違う迫力のある楽曲でした。その非常に迫力のある二人を楽しんで頂ける映像を作りました。」と今回の作品について語る中川氏。

　デビューをDVDで飾ることにについて「ミュージカルには色々な物語・ストーリがありますが、演奏にもストーリーがあるということを、もっと皆さんにも解っていただけたら、ということと、打楽器は他の楽器に比べて視覚的な動きが多いので、CDよりDVDが伝わり易いと思いました。」と話すのは姉の友紀さん。
　「普段演奏する時は音楽だけ考えていれば良かったのが、撮られていると視線とか表情にも気を付けなくてはいけないのが大変でした。」と笑顔をみせてうなずきあう二人ですが、「でも楽しかったですね。」と、その出来映えには自信をみせます。

　今回のDVDのテーマは“アメリカ”。「アメリカには縁の深いミュージカルから5曲を選曲して、楽器も原曲に使われているものと近いものを選んで、大島さんにアレンジして貰いました。」とのことで、ミュージカルファンならずとも耳にした事のある名曲が、DVDならではの迫力ある5.1chサラウンドで収録されています。

　「打楽器はジャンルを問わずに色んな事が出来るので、例えば民族楽器で民族音楽的なカラーのDVDとか、違うパターンでの第2作も考えていますし、これからもライブなどの活動を続けて行きたい。」というお二人。

　これからミュージカルや宝塚歌劇をご覧になる時は、オケピットの中で大活躍であろうお二人の事を、ちょっと思い出してみるのも良いかも知れません。