2004年9月の開館以来、意欲的なラインナップで演劇ファンの注目を集める、THEATRE1010が提唱するシリーズ《新古典の再発見》。
20世紀初頭に活躍した劇作家の戯曲を従来の解釈に捕らわれない斬新な表現で上演し、現代の観客に提示していく試みの第2弾として、来る2006年2月17日より、フェデリコ・ガルシア・ロルカ原作の『ベルナルダ・アルバの家』が上演されます。
詩人である劇作家であるロルカ(1898〜1936)は、画家のミロやダリ、映画監督のブニュエルなどと並ぶ、20世紀スペインを代表的なする文化人であり、スペイン内戦勃発直後に38歳で銃殺されるが、その死の謎を描いた映画『ロルカ/暗殺の丘』は大きな話題を呼びました。
『ベルナルダ・アルバの家』は、ロルカの遺作であり、スペイン・アンダルシアを舞台に、残酷なまでに誇り高い銘家の女主人ベルナルダと、彼女に絶対的に支配されながらも自由を飢求する娘たちの姿を描いた、女性だけが登場する悲劇で、『血の婚礼』『イェルマ』と共に彼の最高傑作と言われています。
制作上の都合により、チケット販売開始日の延期がアナウンスされていた同公演ですが、12月29日にHEATRE1010より、出演者の一部変更と前売開始日が発表されました。
それに拠りますと出演者につきましては
ベルナルダ・アルバ |
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三田和代 ⇒ 小川眞由美 |
アデーラ(ベルナルダの五女) |
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星野真理 ⇒ 占部房子 |
マルティリオ(ベルナルダの四女) |
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占部房子 ⇒ 鬼頭典子 |
アメーリア(ベルナルダの三女) |
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鬼頭典子 ⇒ 入江 純 |
と変更になります。
また、プレイガイド等でのチケット発売開始につきましては
2006年1月10日(火) 10:00〜 となります。
日本でもこれまで数多く上演されてきたこの作品ですが、2005年春には英国ナショナルシアターでも上演が行われ、今また新たな注目を浴びています。
2004年10月にユージン・オニール作『楡の木陰の欲望』を上演して高い評価を得たTHEATRE1010の《新古典の再発見》シリーズ。果たして今回は、どのような舞台を観客に見せてくれるのでしょうか。
また、この公演は「2006都民芸術フェスティバル」参加公演となります。
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