プレイヤーは5人で交代は自由、ピッチ（競技エリア）はサッカーの8分の1ほどの広さで20分ハーフ、ボールも小さめ（4号球）で弾まず、オフサイドなし、ショルダーチャージやスライディングタックルなどの接触プレーは反則など、誰でも楽しめるように工夫されており、現在の競技人口は100万人を超えていると言われて、日本全国で公式戦を始め、数々の大会が行われています。

　そんなフットサルに真剣に取り組んでいるのが、アイドル、歌手、女優、お笑い芸人など芸能界の女性アスリート達。2005年12月からは「SPHERE LEAGUE(スフィアリーグ)として、全国各地で試合を行い、年間を通して総合優勝や個人タイトルを決めるリーグ戦もスタートし、ますます熱い闘いを繰り広げています。

　そんな彼女たちがピッチを離れ、ステージ上で熱いバトルを繰り広げる「フットサル FESTA!!　『ピヴォ☆ガール』」が2005年12月30日から2006年1月9日まで、東京・池袋のサンシャイン劇場で上演されることとなり、公開舞台稽古が12月29日に行われました。

　『ピヴォ☆ガール』とは実際の芸能界女子フットサル5チームが、フットサルを題材とした全く同じ台本、同じ登場人物設定の作品に挑み、それぞれ3公演づつを連続上演するというもの。
　参加チームは、ザナドゥーラブズエヌエイチシー（ホリプロ）、カレッツァ（サンズエンターテインメント）、チャクチャクJ.b（プロシード）、ミスマガジン（講談社）、ファンタジスタ（エターナル）という、まさに芸能界女子フットサルを代表するチーム・メンバーが揃いました。

　その5チームの先陣を切って登場するのは、12月30日、31日に公演を行う、ザナドゥーラブズエヌエイチシー（ホリプロ）。
　舞台稽古を前にして、報道陣との会見に応じてくれたキャプテンの安田美香さん、くまきりあさ美さん、ゆりんさんの3人は、「ついに公演の日がやってきます。今まで色々と練習が大変だったんですけれども、段々みんなのハートが一つになってきて、凄くいい舞台をお見せ出来ると思っていますので、是非楽しみにしていてください。」「フットサルの練習以上に稽古に熱を入れて頑張りました。皆さんの活力になると思うので是非是非パワーを感じてください。」と初日を前にしての気合が入ったコメント。

　お互いに仕事と稽古の両立に助け合ってきたということで「稽古中にチームワークが乱れそうになったこともありましたが、それを乗り越えた事で更に強まった感じがします。」と仲の良さも強調。「現実のフットサルとリンクする科白が一杯有るし、キャストそれぞれの個性とも合って感情移入しやすいんです。」と出来映えには自信を見せますが、「他のチームへのライバル心は有ります。特に同じ内容なのでプレッシャーも有りますし、同じ役の子が気になりますね。」と、一番手ならではの不安も有る様子。

　「公演中は殆ど動いていてハードで、セリフを言うのも大変で、フットサルを一試合するのと同じ位の体力を使います。体力的にきつかったけれど、そこを休まず頑張るかどうかが、パワーをお客様に伝えられるかどうかだと思います。」と全力で舞台に臨む心境を語った出演者たち。

　その言葉通り、その後で行われた舞台稽古でも、全員が舞台狭しと走り廻り、飛び、蹴り、歌い、躍り、現役フットサルメンバーならではの躍動感とスピード溢れるステージを繰り広げ、客席に熱いパッションを届けていました。