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ゴールド/プラチナディスクを受け取った「エリザベート」出演者

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アン・ディア・ウィーン劇場『エリザベート』千穐楽
 1801年に落成。“Theater an der Wien”は「ウィーン川沿いの劇場」という意味であり、ウィーンに現存する最も古い劇場で、モーツァルトの名作オペラ『魔笛』や、1806年にはベートーヴェンが自ら指揮をしたという『フィデリオ』が初演された場所としても知られる、オーストリアのアン・ディア・ウィーン劇場(座席数1051、立見席32)。

 『魔笛』の台本を執筆したエマヌエル・シカネーダーによって設立され、10年後に川向いの修道院の庭だった現在の場所に移転しました。ベートーヴェンもその最上階に住んだことがあるというアン・ディア・ウィーン劇場は、1987年からはVereinigte Behnen Wien(ウィーン劇場協会)が所有し、ミュージカルを中心とした演目が秋から春のシーズンにかけて上演されて来ました。
 その中でも、1992年9月3日に初日の幕を開けた、ミヒャエル・クンツェ:脚本・歌詞、シルヴェスター・リーヴァイ:音楽によるオーストリア皇妃エリザベート(1837-1898)の生涯を綴ったミュージカル『エリザベート』は、ドイツ語のミュージカル作品としては空前の大ヒットとなり、1998年まで毎シーズンの上演が続けられ、2003年からはハンガリー、オランダ・ドイツなどの各国での上演に際しての改訂を取り入れた、ニューヴァージョンでの公演が行われて来ました。

千秋楽の日のアン・ディア・ウィーン劇場

 そのアン・ディア・ウィーン劇場が、2006年のモーツァルト生誕250周年を機にオペラハウスに戻ることになりました。2006年には、モーツァルトの誕生日に当たる1月27日に初日を迎える小澤征爾指揮の『イドメネオ』を皮切りに、締め括りとなる12月5、6日のサイモン・ラットル指揮のモーツァルト最後の3シンフォニーまで、『魔笛』『コシ・ファン・トゥッテ』『ドン・ジョヴァンニ』などのオペラを中心に様々なプログラムが組まれています。

 そのため同劇場でのミュージカル上演は、2005年12月4日、『エリザベート』千穐楽をもって最後となりました。
 看板に千穐楽までのカウントダウンを示す数字が掲げられた劇場の入口には、VIP用のレッドカーペットが敷かれ、クンツェ、リーヴァイ両氏、演出のハリー・クプファー氏は元より、オリジナルキャストのトートのウヴェ・クレーガーなどの俳優陣も来場。また当日の来場者全員にはエリザベートのロゴと“2006年12月4日”の日付が入った白いハンカチが配られ、客席はもちろん、ステージ上も熱気と興奮に包まれたラストデーとなりました。

 舞台は、各シーンごとにショーストップするような状態で、王宮の謁見のシーンでゾフィが“これで最後”とつけ加えたり、カフェのシーンでは登場人物がいつもより増えていたり、千穐楽らしいアドリブもより客席を沸かせていました。
 
 カーテンコールでは、オーケストラ、劇場スタッフも登場してカーテンコールに加わり、オペラ・カーテンが下りると、キャスト一人一人の挨拶がオペラ・カーテン前で行われ、その後、通常のカーテンコールをして出演者が舞台上で揃ったところで、司会のKathi Zechnerさんが登場。クンツェ氏、リーヴァイ氏、クプファー氏ら製作スタッフを舞台上に招いて紹介したところで、CDのゴールドディスクならびにDVDのプラチナディスクの贈呈式が行われました。
 そして、最後には全員で♪Der Schleier fallt(幕が落ちる)を歌い、絶叫にも近い客席の歓声に何度も出演者が応じる中、静かに幕が降りて14年間の歴史に幕が閉じられました。

Sylvester Levay,Michael Kunze

Sylvester Levay,Maya Hakvoort,Mate Kamaras,Andre Bauer

 なお、ウィーン劇場協会は他に“RAIMUND THEATER”“RONACHER”の2劇場を所有していますが、現在、“RAIMUND THEATER”ではミュージカル『ROMEO & JULIA』を上演中であり、“RONACHER”は、今後のミュージカル上演に向けて改装中との事です。

 そして、この『エリザベート』を始め、『モーツァルト!』などの大ヒット作を生み出し、2006年11月・12月に世界に先駆けて日本で初演される『マリー・アントワネット』を創り出した、ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)のコンビによる新作ミュージカル『REBECCA』が、2006年9月28日よりRAIMUND THEATERで上演されることとなり、2005年12月6日にウィーンで発表会見が行われました。

 ヒッチコックにより映画化もなされた、デュ・モーリアの傑作サスペンス小説の舞台化となるこの作品。
 シアターフォーラムでは、この『REBECCA』発表会見を取材、現地のテレビでも放送された注目の舞台の詳細を日本の皆様にもお伝えしたいと思い、現在準備を進めております。
 どうぞ、お楽しみにお待ち下さい。


   

   

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