港町十三番地  
シアターフォーラム トップページ


鈴木綜馬インタビュー 2

今回も劇中で歌われますよね
 サクッとね。

ミュージカルで歌われるのと、今回では違いますか
 全然違います。ミュージカルで歌う場合は、特に『エリザベート』とか、――まあ何でもそうなんですけれど、――心情そのものが歌詞になってメロディに乗って歌うということが多いじゃないですか。今回は音楽劇で、そのジャズクラブの中でレパートリーとして歌っていることが多いんですよ。だから、心情を吐露するために歌うというよりは、何かこうレパートリーとして自分の気持ちをそこはかとなく織り交ぜながら歌う、というところが違うかな、と思いますね。

コンサートで歌われるのと、舞台で歌われるのでもまた違いはありますか。
 コンサートで取り上げる曲ってもうちょっと・・・ミュージカルの曲だったらドラマティックだったりとか、もっとバラードだったりとか、もしくはもっと賑やかだったりとか、クリスマスソングだったりとかしますけど、今回ここに出てくる作品のものは、「皆が知っているあの楽しいジャズの歌」みたいなものなので、ちょっとそれは違いますね。

この公演の前にコンサートが教会でありますね
 はい、ライブを

会場が教会と言う事で、それに合わせた歌い方になるのでしょうか
 このライブは、「宝もの」というタイトルでCDを出させていただいた記念のライブなんです。場所を何処にするか話したとき、「コンサート会場だとありきたりだから何処か違うところでやりたい」ということをプロデューサーが言い出しまして、それで僕は「ええっ、違うって何処?」。
 例えばライブハウスとかで、コンサートって銘打たないで「ライブ」というジャンル分けで催しましょう、ということになって、たまたま僕の知り合いから今井美樹さんが、そのグロリア教会というところでライブをおやりになった、ということで、それで教会になっちゃったんです。
 でも、場所は教会ですけれども、教会だからと言って別にウィーン少年合唱団みたいに歌う訳では全然無く、普通にそのCDの中の曲を中心に歌っていきます。ただ、教会で歌ったら素敵だろうな、と言う歌も何曲か入れてはみました。

新しい曲も入ると言う事ですか
 新しい曲は、――教会でなくてもきっとやると思うんですけれども、――それは最近創った曲なのでCDにも入っていませんが、昨日デモテープを作って、なかなか楽しい仕上がりだったのでそれも聞いていただけたらと、2幕の割と後半にラインアップしてみました。楽しみにしていてください。

CDを発売を記念して、帝劇では握手会もされて、帝劇初のことでしたね
 そうなんですよ。帝劇には本当に良くしていただいて、ご協力いただきました。だって終演してから、劇場の係の方は皆帰りたいだろうに、そこを踏み止まって応援してくださって。
 終演後1時間から1時間半掛かってしまったのに、それでも嫌な顔一つしないで、「頑張ってください!」というお言葉をいただきながら、お客様にサインさせていただいたり、握手したり、写真撮ったり。今は携帯でそのまま待ちうけ画面とかに出来るじゃないですか。あれが僕、恥ずかしくって恥ずかしくって。でも、皆楽しそうに撮ってくれていました。

今回の梅田コマでもそういうことはありそうなんですか
 どうなんでしょう・・・もし劇場の方たちがお許し頂けるのなら、是非『港町十三番地』の時も、11月12月の『エリザベート』の時も、何回かその機会を作っていただけたらと思うのですが、それはこれからのこちらからのお願いの仕方に掛かっているのではないかと思っています。ウチの東宝ミュージックのプロデューサーに「ちゃんと頑張って交渉してこいよ!」って言っておきます(笑)。

話が変わりますが、先日『エリザベート』東京での3ヶ月の公演が千穐楽を迎えましたね
 ありがとうございました。お蔭様で無事、千穐楽を迎える事が出来ました。

千穐楽にご挨拶をしていた時に山口さんが突き倒しましたよね
 ハッハッハ! 僕あの瞬間、あまり記憶にないんですけれど、どんな風になってました?

床に倒れてしまって、笑ってはいたのですけれど、その後に膝を押さえていたので、怪我とか大丈夫だったのかと心配をしていたんです
 ねえ、この黄金の脚をねえ、ヒドイ奴だ・・・なんて(笑)。大丈夫でした。何か変な事を僕が言っていたんですよね。

そうですか・・・
 「耐える夫が似合う」とか言っちゃったんですよ、確か。そしたら、気が付いたら床に突っ伏していたという。でも、ちゃんと仕返しはしたので。

あれは狙っていたのですか
 僕がですか(笑)?

山口さんが挨拶をされる時に、一回振り向いて、鈴木さんの様子を見てから挨拶に行かれていたので
 きっと警戒していたんでしょうね。

でも隙を見たなら行こうと
 そうしたらまんまと突っ込ましてくれそうなことを言っていたので、仕返しをしましたが、緞帳が降りた瞬間に村井国夫さんが「お前、突っ込みが遅い!」とか言われて(笑)。ダメ出しまでありました(笑)。

山口さんは何か仰っていましたか
 いや、彼は何かを語るというよりは、とても幸せそうな顔を・・・顔というか目をしていました。何かそんなやりとりが出来た事を嬉しく思って居たんだと思います。それはこう、長年ね、知り合えたアイ・コンタクトだと思ってください。

翌日に動画を掲載したのですが、特にあの場面は反響が大きくて、山口さんファンと、綜馬さんファンから「大丈夫なのかな?」という反響が来ていたので伺わせていただきました
 ご心配いただき、ありがとうございます。元気に毎日暮らしています(笑)

長い時間ありがとうございました。最後にメッセージをお願いたします。
 『エリザベート』が終わって、まだ間も無いですけれども、6月16日・17日、グロリア教会でライブをやります。今どんなことが飛び出すのか、自分でもワクワクしている状態です。是非お越し下さい。
 それが終わったら、大阪の梅田コマ劇場さんで夏を、暑さをふっ飛ばすような『港町十三番地』。ベテラン、芸達者、濃い俳優さんたちに囲まれて、もみくちゃになりながら、楽しい舞台を展開して行きたいとおもいます。ポスターをご覧頂ければ、どんなに楽しい舞台になっているのか、もう匂い立っているような感じですけれども、是非こちらの方もご期待下さい。宜しくお願いします。

ありがとうございました

▲インタビュー本文のトップへ

前編へ

 

公演概要 動画トップ
ちらし 表
ちらし 裏
インタビュー
インタビュー 前編
インタビュー 後編

 

このページのトップに戻る

アット・ニフティトップページへ
個人情報ポリシー
Copyright (c) @nifty Theater forum 2004 All Rights Reserved