堀内敬子 『GODSPELL』稽古場インタビュー
●前回の公演の印象はいかがでしたか
前回は本当に皆が出来上がるまで凄く時間が掛かったんですよ。ワークショップから始まって、どうやってその場面を創って行くのかという時間が凄く掛かったので、本当に最後の最後にやっと何とか出来た、という感じが有りました。今回はその基が有るので、――もちろん新しい方は入っていますけれども、――再演の強みと言うのは練り上げられる良さがあるな、と。
●今回、同じ役を演じることについてはいかがですか
前よりも場面的なお話が自分でより良く理解出来るようになっているので、そこを踏まえた上での、「もっとこうしたら良いかな」という思いが前よりも沢山有るので、やりやすいと言えばやりやすいです。
●この作品の魅力、面白さとは何でしょうか
この作品は若い人がやるものだと思うんですよ(笑)。私はかなり上の方になっているので、演じるとパワーは出すものではあるのですけれども、それ以外の何かを出せたらいいな、と思っています。パワーは若い人たちに任せて、他の部分を少し担当できたり、初めて一緒にやる方が、一緒にやっていて「こうかな」と気が付くようにやりたいな、と思いますね。教える、と言うのは偉そうですけれども、一緒にやって体験して貰いたいと言うか、そういう気持ちは凄く有りますね。
●30年前に初演された作品を、この時代にやる意義と言うのは何でしょうか
日本では聖書があまり浸透していないし、宗教的なものですので、そこはやはり、いつまで経っても難しいものだと思うんですよね。でもやっぱり、いつまで経っても変わらない・・・戦争が有ったりとか、そういうのは何年経っても変わらない問題で、ずっと有るなと思うと、これを観て何かそういう事を感じて貰えたらいいな、と思います。
●最後に、お客様へのメッセージをお願いします。
本当に熱い舞台になっております。皆本当に汗を掻いて一生懸命練習しておりますので、是非是非、是非!劇場に足をお運びください。よろしくお願いします。
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