山路和弘 インタビュー 2/2
●この「アンナ・カレーニナ」が長く愛されている魅力、そして舞台になって発見した魅力は何でしょう
『アンナ・カレーニナ』の魅力と言うか、さっき言ったみたいに初めてお話を聞いた時には「こんな暗い話をミュージカルにしていいのかよ。」って思っていたんですけれども、最後の部分と、それをいったいどう見せるんだろう、と思うことが凄く有ったのね。それが脚本を読んで、・・・最後の部分で言えば、脚本を読んだ時に実に綺麗に彼女が昇華されて行くみたいに見えるので、「上手く書いたな、この脚本。」と思ったんですよね。
愛される理由と言うか、これ、話自体は絶対に良く有る話じゃないですか。だから凄く近く感じられるのかも知れないね。だから、ちょっと妙齢のご婦人なんてのは、見て「ツン」とするのがいいんじゃないかな。多分そういう作品になるんじゃないかな、と思います。
●公演まで一ヶ月となって、これからやりたい事や課題にされている事はありますか
色々有ったんですけれどね、あの演出家の前では全て更地にされそうな気がして、あまり考えないようにしてます。それくらい、彼女にお任せできるかなと思っています。
●最後にアピールを含めてメッセージをお願いいたします
さっきも言ったんですけれども、そういう隙間をどう観てくれるか。観れるものなら観てごらん、という気持ちが、こちらにも少しは有るんですけれど(笑)、そういうのを深読みでもいいから観てくれる気持ちになってくれると、とっても嬉しいと思います。でも、未だどうなるのか全然自信も無いし、今とっても揺れている状態なので、自分に関してはこれと言って「ここがいいですよ」と皆さんに言える所は無いんです。ただ作品としては、絶対に観た後で胸が痛くなるモノじゃないかな、どっかがキュンとするモノじゃないかな、というのはもう予測がつきます。これは多分絶対そうだと思う。それだけは楽しみにいらして下さい。
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