ミュージカル『アンナ・カレーニナ』  
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井上芳雄 インタビュー 1/3

●公演まで1ヶ月となりましたが、現在の稽古の状況はいかがですか
 一ヶ月くらいずっと稽古をしています。新作ではあるんですけれど、稽古期間は長い方だと思いますね。演出の鈴木裕美さんがとても丁寧にお芝居を創ってくださっているので、その分時間も掛かっていますが、とても充実した稽古で、今は一幕がだいたい終りそうなくらいなのですが、とても「お芝居している!」という感じの稽古です。

井上芳雄●ミュージカルというよりはストレートプレイの稽古みたいな感覚ですか
 もちろんミュージカルで歌も有るんですけれど、――全編が歌という訳ではないので、――科白もいっぱい有るし、やっぱり人間ドラマというか人間関係の話なので、そこをちゃんと創らないと解からなくなるという事もあり、ひとつひとつ確認しながら稽古をしているので、ストレートプレイをやっている感じに近いものはありますね。

●この作品を初めて『DIVA 2001』でやられた時の感触はいかがでしたか
 やったと言ってもダイジェスト・ヴァージョンだったので、一生懸命歌を歌って、何となくその物語を把握して歌って、ちょっと演じていたというくらいでした。今回は人物として、役として演るので、同じ歌を歌っていても全然違った気持ちですね。「この歌はこういう歌だったんだ。」って改めて解かったりするので、何か『DIVA 2001』の時とは全然違う気持ちですね。

●コンサートとミュージカルで歌い方に違いはありますか
 今も言った様にシチュエーションとかも全然違いますし、お芝居の中で歌うし、ウワーッと張り上げるような派手な歌というよりは、一つの雰囲気の中での色んな種類の歌なので、歌だからと言って力を凄く入れたりとか、大声を出したりという感じの歌ではないし、お芝居の気持ちのそのまま歌えるものが多いと思いますね。

●今回は人妻と不倫に陥る役どころで、今迄親子関係が多かった一路さんと演じられますよね
 良くそう言われるんですけれど、演っている時は余り解からないですね。普段はもちろん、いつもと変わらないんですけれど、役として向かい合った時には全然そういう違和感は無いですね。観てくださる方は、もしかしたら最初は違和感が有るのかも知れないですけれど、演っている僕たちは、そういう違和感というよりは、不倫とか言う役柄は初めてなので、そっちをどういう風に演じようというのが多いかな。一路さんと演ることに対しても、逆に嬉しいと言うか、同じ人たちなのに、いろんな関係で出来ると言うのは、とてもお芝居の面白いところだなと思って今演っています。

●不倫とか今までに無いイメージの役をされるということで、役作りはいかがですか
 (鈴木)裕美さんがしっかりとお芝居を組み立てて下さるので、僕はそれに乗っかって、――もちろん、自分がこう演りたい、と言うのは有るんですけれど、――その作られた舞台の状況に立った時に、自分のヴロンスキーがどういう風に動きたいかな、というのをひとつひとついまやっているところです。特にこういう風にしようとか、大人っぽくとか、伯爵っぽく、とかいうのは余り考えると失敗してしまうので、出来るだけ自然に、結果そういう風に見えて感じていただければいいな、と思っているんですけれど、今は本当に創っている段階だから、自分でもどう見えているか解からないですね。

 
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