その核となるアニーを始めとする子役たちは毎年厳しいオーディションを経て選ばれますが、今年も9000人を超える応募者の中からアニー役を射止めた加藤茜さん、服部杏奈さんのお二人を始め、28人の才能と個性に溢れるキッズたちが、スマイル組とトゥモロー組のダブルキャストに分かれて舞台狭しと活躍します。
製作発表にアニーの扮装をして登場したアニー役のお二人。衣裳を着けてのお披露目に「とっても嬉しいです。これからもっともっと皆さんに観て貰って、似合ってるなと思って貰えればいいなと思います。」と加藤さんが明るくご挨拶をすれば、服部さんも「衣裳を着るのは2回目なんですが、未だ馴れなくて凄く緊張しています。」と言いながらも笑顔は全開です。
「明るくて前向きなアニーになりたいです。」と言う服部さん、「アニーは孤児院暮らしで寂しくてご飯もなかったり掃除ばかりしているけれど、私は苦労したり寂しかったりしたことが余り無いので、そういうところを色々勉強して明るくて元気で前向きなアニーにしたいです。」と話す加藤さん。
「普段でも辛い時は笑顔で楽しい事を思って、自分の気持ちを前向きに持っていく。」というお二人を始めとして、28人の子役たちが舞台に勢揃いすると、会場には一気にパワーが溢れ返ります。
そして、その子供たちを支える大人の出演者たち。
アニーを養女にと願う大富豪のウォーバックス氏には、目黒祐樹さんが今年初めて扮します。
この役を熱望していたという目黒さんは、「『アニー』は去年でちょうど20周年、今年からは21年目の新しいシーズンに入ります。この20年間という歴史と責任の重さをしっかりと受けとめながら、未来に繋がっていくように子供たちとも力を合わせて全力で頑張って参りたいと思います。」と力強く語り、またアニー役のお二人とは始めて顔を合わせたということで、「恐らく主人公のアニーもそうだろうと思うんですけれど、二人のアニーは目に輝きが込められていて、その中に愛と希望と勇気が感じられる、とっても力強い頼もしいアニーだと思いました。しっかりとタッグを組んで素晴らしい作品に創り上げたい。」と、さらに意欲を燃やします。
そして、孤児院の院長、ミス・ハニガン役を務めるのは、こちらも今回が初登場となる辺見マリさん。
「とっても望んでいた役です。本当にちゃんと務められるかな、という心配は有りますが、そんな事を今は言っている場合じゃございません、しっかりと務め上げたいと思います。でも、まだまだ皆様に迷惑を掛けることもあるかも知れませんが、この役に関しては女性の可愛さを残しながら優しく厳しくイジメ抜きたい、ワル役に徹したいと思います。」と、こちらも気合の入った御挨拶。「子供たちのパワーに負けないように、パワーをお互いに出し合いながら、吸収しあって楽しく、イジメるんだけれど「ミス・ハニガンに会いたいな」と毎日稽古場で思って貰えるようなハニガンになりたい。」と、子供たちとの共演が楽しみなようです。
ウォーバックスの秘書、グレース役には今年で5年連続となる岩崎良美さん。
「ホントに大好きなこのミュージカル『アニー』に今年も参加させていただくことをとても嬉しく思っております。先程も目黒さんに「良美ちゃんは5年目だったら目をつぶっていても出来るでしょう」と言われたんですけれども、初めての方と気持ちは同じです。素敵な舞台を創っていきたいと思います。」と笑顔でコメント。「毎年、今回のグレースはちょっと子供好きに作ってみようとか、ビジネスウーマンとして仕事に対する姿勢を強く出そうとか決めてやってきましたが、今年の2006年は、子供の居ない生活の中で、アニーと出会って自分が変化して行くところを上手に表現的たらと思っています。」と定評の有る役作りに、さらに磨きを掛けます。
アニーを狙うルースター役の本間憲一さんは、過去2年間の製作発表会見を仕事の都合で席されていたため、「今年で3年目なんですけれども、製作発表は初めて出ることになりました。」というご挨拶。昨年はタップ・キッズと共に得意のタップを踏むシーンも有りましたが「今年ももちろん、本気で行きたいと思います。」ということで、また華麗なステップが見られそうです。
昨年、この『アニー』のリリー役で初舞台を踏んだ川原多美子さん。「今年2年目ということで、この大好きな『アニー』のカンパニーの皆さんとやらせていただくことになって、本当に嬉しく思っております。子供たちやアニーのカンパニーの皆さんから色んな事を学んで、昨年とはまた違ったリリーとして皆さんとお会い出来るように頑張りたいと思います。」と、さらなる飛躍を誓います。
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