ジョセフ・シェリダン・レ・ファーニュの小説「吸血鬼カーミラ」を舞台化して1998年に上演され、今ではファンの間で伝説の舞台となっている作品『ヴァンパイア・レジェンド』。
その「吸血鬼カーミラ」出版から27年後の1897年にブラム・ストーカーによって書かれた小説「吸血鬼ドラキュラ」を舞台化、2000年に初演、2004年には再演を重ねた『DRACULA』
共に吸血鬼伝説を扱ったこの2つの作品を一挙に上演するという試みとなった、2006年春の劇団Studio
Life公演が、2月25日に東京・天王洲アイルのアートスフィアで幕を開けました。
初日に上演された『ヴァンパイア・レジェンド』は、永遠の命を持つ美しいヴァンパイア“カーミラ”と少女ローラとの愛の物語として書かれた原作小説を、「青年と青年吸血鬼」の人間ドラマとして書き換えた作品。
主役の吸血鬼“ゼーリヒ”には、Studio Life恒例のWキャストとして、笠原浩夫、及川 健の二人が共に初役での挑戦となります。
『DRACULA』でのドラキュラ伯爵役では、その冷たく哀しく艶のある役作りが好評を博した笠原浩夫が、果たしてどのような新たな吸血鬼を創り出してくるのか。
昨年末に上演されたミステリー大作『白夜行』の雪穂役で見せた冷たく光る演技が、演出家に今回の配役を決断させたという及川健が、その期待に応えて見せる吸血鬼像とは。
俳優としての持ち味が全く違うと言える二人だけに、それぞれの対比もまた楽しみな舞台になりそうです。
共演は、相手役となる青年“ジョージ”に曽世海児、山本芳樹の二人がWキャストで出演するのを始めとして劇団の俊英が揃いました。
『ヴァンパイア・レジェンド』の上演時間は、休憩無しで2時間10分となります。
美しくも哀しい吸血鬼ゴシックロマンの決定版とも言える今回の2作品。禁断の扉の向こうには何が待っているのか? それは御自身でお確かめ下さい。
また、シアターフォーラムでは初日前日の2月24日に行われた舞台稽古にお邪魔して、主役のゼーリヒを演じる笠原浩夫さん、
及川健さんのお二人に単独インタビューを行って参りました。
このインタビューは動画でご覧いただけるように現在作業を進めております。こちらもどうぞ楽しみにお待ちください。
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