今年で第31回目を迎える“菊田一夫演劇賞”は、映画・演劇などの分野で原作・脚本・演出などを手掛け、数々の名作を世に送り出した菊田一夫氏(1908〜1972)の功績を記念して1975年度に創設され、優れた大衆演劇を毎年顕彰するもので、演劇界でも権威ある賞として知られています。
毎年、故人の命日にあたる4月4日に、菊田一夫演劇賞選考委員会(委員長 松岡 功氏)より受賞者が発表されますが、今年度の大賞には、ミュージカル・ストレートプレイでの活躍が顕著である鹿賀丈史氏が選出されました。
また、菊田一夫演劇賞特別賞を、数多くのミュージカルで音楽監督を務められている 氏が受賞されました。
その他、栄えある受賞に輝かれた方、ならびに受賞理由は以下の通りです。
第三十一回菊田一夫演劇賞
一、菊田一夫演劇大賞
(正賞 ウオルサム高級時計)(副賞 金百萬円也)
鹿賀 丈史
(『ジキル&ハイド』のヘンリー・ジキルとエドワード・ハイド、
『レ・ミゼラブル』のジャベールの役の演技に対して)
一、菊田一夫演劇賞
(正賞 ウオルサム高級時計)(副賞 金伍拾萬円也)
内野 聖陽
(『ベガーズ・オペラ』のマクヒース、『エリザベート』のトートの役の演技に対して)
マルシア
(『ジキル&ハイド』のルーシー・ハリスの役の演技に対して)
新妻 聖子
(『サド侯爵夫人』のルネ、
『21C:マドモアゼル・モーツァルト』のモーツァルトとエリーザの役の演技に対して)
浦井 健治
(『アルジャーノンに花束を』のチャーリィ・ゴードン、
『マイ・フェア・レディ』のフレディの役の演技に対して)
一、菊田一夫演劇賞特別賞
(正賞 ウオルサム高級時計)(副賞 金伍拾萬円也)

(歌唱指導と音楽監督による永年のミュージカルへの功績に対して)
なお、同賞の授賞式は4月21日(金)に行われます。

《 菊田一夫演劇賞趣旨 》
我国演劇界に偉大なる足跡を残された菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、氏の念願であった演劇の発展のための一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。
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