シアターフォーラム    
シアターフォーラム 一路真輝、山口祐一郎、武田真治ら 『エリザベート』稽古場顔寄せ

 2000年6月〜8月の帝国劇場公演以来、2度の四大都市縦断公演を行い、チケットは毎回完売。日本にウィーン・ミュージカルブームをもたらした大ヒット作『エリザベート』。
 これまで東京では帝国劇場のみで行われていたこの舞台が、2006年5月に日生劇場で初めて上演されることとなり、その稽古場顔寄せが4月13日に都内の稽古場で行われました。


 前回・2005年9月の帝国劇場公演までで569回を数え、今回の公演中、5月24日昼の部で上演回数600回を迎えるこの舞台、タイトルロールの皇后エリザベートは初演以来の持ち役として演じ続けている一路真輝さん、そして死神トート役には、こちらも初演以来の山口祐一郎さんに加え、新たにダブルキャストとして武田真治さんが参加。これがミュージカル初挑戦となる武田さんですが、その扮装写真のインパクトに早くも大きな期待の声が挙がっています。

 夕方から行われた顔寄せは、多くの出演者がこれまでにも同作品で旅公演を重ねて来ただけに、和気藹々とした雰囲気。スタッフ・キャストが順番に紹介される中、武田さんをはじめ、今回初参加のメンバーには一段と大きな拍手が起こります。

 全員の紹介の後、挨拶に立った演出・訳詞の小池修一郎氏は「改めて今、真珠貝の劇場(注:日生劇場の客席部分は真珠貝の内側をモチーフにデザインされています)で新たにこのメンバーで取り組む事にとても新鮮な喜びを感じています。実は来年大阪で行われる世界陸上の開会式を任されたのですが、それは映画監督で世界陸上の顧問でもある篠田正浩氏の秘書の方が2年前の梅田コマ劇場での『エリザベート』をご覧になって、――その時大病をされた後だったそうですが、――生きる喜びを見出して、もういちど前向きに生きようというエネルギーを与えられて、その縁からご推薦を頂いたそうです。
 皆様の一人一人のひたむきな演技がお客様に伝わった時に呼ぶ感動は、生きることに向かっていく、前に向かっていくエネルギーに結びついているという事を客観的に言っていただいてとても嬉しかったし、それは本当に皆さんの力だと思うので、今回も新たなお客様に感動を与える事が出来ればと思います。これまでやってきて色んなファンの方が喜んでくださいますが、それが単にカッコイイとか音楽が素敵とか綺麗とか、そういう事とは別のところで深い感動や喜びを与える事ができるならば、私たちがこういう仕事に従事していることが本当に素晴らしい権限のような気がして、それを全うしなければならないと思っています。今回の日生劇場は短い公演で、チケットも完売していますが、新たに何回か観ている方にも新たな発見や感動があることを祈って頑張りたいと思います。」と、さらなる一歩に向かってキャストを鼓舞します。

 また、キャストを代表して一路さんが「600回と言う言葉で、本当にこのミュージカルに長い間携わって来れて幸せだなあ、と思うと同時に、再演と言うのは本当に慣れてしまうと一番怖いな、というのがありまして、その中でもメンバーが少しづつ入れ替わっていく中、新しい方をお迎えする事で皆が刺激を受けて、また、より良いものが創って行けたらな、と言う気持ちに今なっています。本当にこのメンバーはいいヤツばっかりです、でも変な人も多いです(一同爆笑)。でも決して引かないで、短いお稽古期間、公演ですけれども、是非実りを信じて、――新しく入られる方は本当にビックリすることも多いと思いますけれども、今代弁してして謝っておきます(笑)。――皆と馴染んでいい作品を皆で創って行きたいと思います。」と、新しく参加される出演者に向けてご挨拶。

 続いて、新キャストを代表して武田さんがご挨拶を行いますが、開口一番の「只今ご紹介にあずかりました(一同笑)、今回4人目の少年ルドルフ・・・」に一同大爆笑。
 挨拶を終えたばかりの一路さんも思わず「大丈夫だと思います!」と太鼓判を押して、再び爆笑・拍手・歓声が起こる中、「ちっちゃいけれど帝王です」との武田さんのコメントで、さらに場の雰囲気が盛り上がります。

 「パート練習では慣れてきたつもりでも、こうして皆さんと一同に会すると、やっぱりちょっと自分の中では余所者だという意識が何か芽生えてしまいます。600回と0回というこの周回遅れを、この短い稽古期間の中で、追いつけるとは思いませんけれども、足並みが揃うように頑張りたいと思います。」と語って再びの大歓声を浴びた武田さん。顔寄せの席ですっかり皆の心を捕らえた様子でした。

 また、顔寄せの後、一路さん、山口さん、武田さんへのインタビューが行われ、新たなメンバーを加えて取り組む今回の公演に対しての抱負などを語られましたが、こちらも顔寄せ同様、和気藹々の楽しいインタビューとなりました。

 この顔寄せの模様、ならびにお三方のインタビューは動画で順次掲載を予定しており、現在準備を進めております。

 小池氏の挨拶中でも触れられたように、今回の公演は既に全日程が完売しており、プロデューサーでさえ「キャンセル待ちでもチケットが入らないんです。」ということですが、無事にチケットを入手できた幸運な方も、残念ながら涙を飲んだ方も、こちらの動画を是非楽しみにお待ちいただければと思います。

一路真輝
一路真輝

山口祐一郎 武田真治
左より:山口祐一郎、武田真治

鈴木綜馬 石川禅
左より:鈴木綜馬、石川禅

高嶋政宏 村井国夫
左より:高嶋政宏、村井国夫

浦井健治 パク・トンハ
左より:浦井健治、パク・トンハ

初風諄 寿ひずる
左より:初風諄、寿ひずる

武田真治トート


顔寄せ風景

ミュージカル
 
『エリザベート』

日程  2006年5月3日(水)〜5月28日(日)
会場  日生劇場
料金  S席 13,000円  A席 8,000円 (消費税込)
(※ チケットは全日程完売)
お問合せ  帝国劇場内 東宝日生公演係 03-3213-7221

東宝サイト 

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