日本における一大韓流ブームの火付け役となったドラマ「冬のソナタ」。
愛し合いながらも運命に翻弄される男女の甘く切ないストーリー、物語を引き立てる美しいメロディと映像美、その純愛ドラマに国境を超えて多くの人が涙しました。
その「冬のソナタ」が、ユン・ソクホ監督自身の手でミュージカルとして生まれ変わり、世界に先駆けて日本の観客の前に姿を現したのは2006年1月の北海道・札幌。その後、札幌・雪祭りでの再演を経て、2006年10月4日より東京・新宿コマ劇場での上演が行われています。
今回のミュージカル化にあたり、記憶の大切さ、思い出の重要さというメインテーマはドラマのままに、新たな登場人物の設定や、既存の人物の設定・性格などの変更が行われ、よりファンタジー性がアップ。
さらに、人気作曲家キム・ヒョンソクの書き下ろしによる壮大でロマンティックな楽曲を得て、パワフルなダンスシーン、迫力あるヴォーカルなど、韓国ミュージカルのレベルの高さを実感する舞台となりました。
そして、ユン監督が思い描きながらもドラマでは出来なかった“もう一つの結末”が、このミュージカルで実現。新たな『冬のソナタ』として、ドラマでハマった人も、つい見損なっていた人も、共に感動出来るラブストーリーです。
初日前日の舞台稽古を前に会見を行ったユン・ソクホ監督は「非常に緊張していると同時にとてもワクワクしています。舞台を通じて新しい方たちと出会えた喜びと、ミュージカルと言う新しいジャンルに挑戦する恐れも感じています。」と胸の内を明かします。
また今回、主人公の2人をWキャストにした事について、「Wキャストで主人公が二人居ると、同じミュージカルでも違った色合い、違った面白さを発見する事が出来ます。ですから2つのチームを観比べながら観る面白さがあるのではないでしょうか。」と、それぞれに特色のある配役であることを語るユン監督。
最後には日本のファンへのメッセージとして
「「冬のソナタ」のドラマを撮影した時は、特に日本の視聴者を意識していた訳ではなく、自分が好きなものを見せようという想いで創っていたのですが、私が持っているものを通して日本の皆様がそれに共感してくださったことに非常に嬉しさを感じております。日本の皆様が私の持っている感性に共感してくださった訳なんですけれども、今回ミュージカルと言う新しいジャンルを通して、また皆様が私の気持ちに共感していただけるかどうか、とても気になるところです。私が持っている文化をこのミュージカルと言うジャンルを通してどのように表現したら良いのか、またどのように日本の皆様が受け止めてくださるのか、とても気になるところです。頑張りましたので、是非皆様ご期待下さい。」と締め括り、映像とはまた違ったジャンルでの創造の成果に期待を寄せていました。
なお、この公演でWキャストで演じられるチュンサン(イム・テギョン/イ・サンヒョン)、ユジン(パク・ホンジュ/イム・ガンヒ)の出演日程に付きましては下記公式サイトをご参照ください。
一度舞台をご覧になった方も、ユン監督の言葉に従ってWキャストを観比べてみると、また新たな感動と発見があるかも知れませんね。
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