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シアターフォーラム 宮本亜門演出『太平洋序曲』 4部門でトニー賞候補に

 今年で59回を数える、アメリカ演劇界最高の名誉“トニー賞”の候補が5月10日に発表され、演出家の宮本亜門さんが日本人として初めてブロードウェイで演出した作品『Pacific Overtures』(太平洋序曲)が最優秀リバイイバルミュージカル部門にノミネートされました。

 また、同作品からは最優秀衣裳デザイン(ミュージカル)部門にコシノジュンコさん、最優秀美術デザイン(ミュージカル)部門に松井るみさんの2人の日本人がノミネートされており、最優秀編曲部門のJonathan Tunickさんと合わせて、4部門でのノミネートとなりました。


 『太平洋序曲』はスティーブン・ソンドハイム(作詞・作曲)、ジョン・ワイドマン(脚本)による、黒船来航時の日本を舞台にした作品で、1976年にブロードウェイで初演され、トニー賞の2部門を受賞しています。
 日本では2000年10月、東京・新国立劇場において宮本亜門演出により初演され、この舞台を世界文化賞授賞式の為に来日していたソンドハイム氏が観劇して「これ以上素晴らしい『太平洋序曲』はない」と高く評価。彼の強い推薦により、2002年にニューヨークのリンカーンセンターと、ワシントンDCのケネディ・センターでの上演が実現し、さらに同年10月の東京での凱旋公演も大成功を収めました。

 今回のノミネートの対象となった公演は、2004年12月2日から2005年1月30日までの期間限定で、ニューヨークのスタジオ54で上演されたもので、主演を『M.バタフライ』でトニー賞を受章しているB.D.ウォン(B.D.Wong)氏が務めました。


 トニー賞の発表と授賞式は、2005年6月5日(日本時間6月6日)にニューヨークのラジオシティ・ミュージカルホールで行われ、ホストには昨年『The Boy from Oz』で最優秀ミュージカル主演男優賞を受賞したヒュー・ジャックマン氏が3年連続で務めることが決まっています。

 

 

トニー賞公式サイト(英語) 

宮本亜門『太平洋序曲』インタビュー動画 (@nifty)
ブロードウェイ公演記者会見

Pacific Overtures at Studio 54
Pacific Overturesが上演されたStudio 54
宮本亜門
演出:宮本亜門
コシノジュンコ
衣裳:コシノジュンコ
松井るみ
美術:松井るみ

   

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