シアターフォーラム    
シアターフォーラム 演出家&作曲家も登場 『ジキル&ハイド』初日カーテンコール

 2001年、2003年と2度に渡って東京・日生劇場で上演され、その完成度の高さに高い評価を受けたミュージカル『ジキル&ハイド』。
 ドラマティックな設定と人間心理の深底を描き出すような物語は、過去に数多く映画化も行われ、また1997年にブロードウェイで幕を開けたミュージカルは大ヒット作となりました。

 そして2005年12月4日、日本での3度目となる公演が日生劇場で幕を開け、初演からジキル&ハイドを演じている鹿賀丈史の、まさにはまり役と言える深みのある演技と高い歌唱をはじめ、初演時には文化庁芸術祭賞・演劇部門新人賞を受賞したルーシー役のマルシア、今回から初参加となったエマ役の鈴木蘭々らが繰り広げる熱の入った舞台に、観客は惜しみない拍手と賞賛を送りました。

 割れんばかりの満場の拍手の中、カーテンコールで2度、3度と呼び返された出演者が舞台に並ぶと、下手からマイクを持った一人の男性が登場。中央で鹿賀さんと固い握手を交わした後、観客に向かって喋り始めます。

「ありがとうございます。実は今夜はとても素敵なお客様をお迎えしております。数々のミュージカルを作曲して、次々とブロードウェイでヒットを飛ばしてきた方です。『ビクター・ビクトリア』とか『スカーレット・ピンパーネル』、そしてもちろんこの『ジキル&ハイド』。盛大な拍手でお迎え頂きたいと思います。出来ればスタンディングでね(観客笑)。ミュージカルをご覧になった後、好きな方は立って拍手していいんですね。それでコメントが始まったら着席していいんです(観客笑)。では・・・」
鹿賀(横からマイクを掴んで)「あの・・・、演出の山田(和也)さんです。」(観客爆笑・拍手)
山田「誰かと思った?」
(鹿賀さん、笑顔でうなずく)
山田「(ぼそっと)誰なんだ俺は?(観客笑)。それでは、ミスター、フランク・ワイルドホーン。」

 ということで、初日ならではのサプライズ。上記のミュージカルを始め、ホイットニー・ヒューストン、ナタリー・コール、ライザ・ミネリ、ジュリー・アンドリュースなどなど、数々のアーティストにも楽曲を提供してきた作曲家、フランク・ワイルドホーン氏が、初日の舞台を観劇して、カーテンコールに登場です。


 観客、そして舞台上からの大拍手と歓声の中で登場したワイルドホーン氏は、鹿賀さんと抱擁を交わし、観客は総立ちで迎えます。鹿賀さんから花束が贈られた後、マルシアさん、鈴木さんとも抱擁を交わし、鳴り止まぬ拍手の中で、マイクを握ります。
 「アリガトウゴザイマス(歓声・拍手)。今回は初日の場に居合わす事が出来て、本当に素晴らしい栄誉です。東宝の方々、そして共同主催者の方々にこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。本当に今回の滞在は素晴らしい体験となりました。『ジキル&ハイド』という作品は新たな生命が吹き込まれて、コンサート形式としても新たに色々な場所で上演されています。オーストラリア、スカンジナビア、ドイツ、オランダ、マドリード、様々な国で上演されています。今まで観た『ジキル&ハイド』の中でも、今晩観させていただいた舞台は本当に最高の一つです(拍手)。演技、歌、ここからはちょっと見えませんがオーケストラの皆さん、そして素晴らしい指揮をしてくださった音楽監督の方にもお礼を申し上げたいと思います。本当に素晴らしい体験となりました。『ジキル&ハイド』の家族の一員として、皆さんを暖かくお迎えしたいと思います。『ジキル&ハイド』は私にとっても、世界中の多くの方々と出会える素晴らしい体験をさせてくれました。本当に今日はありがとうございます。出演者の皆様、スタッフの方々に、ミュージシャンの皆さん、プロデューサーの方々にもお礼を申し上げ、これからの成功をお祈りしたいと思います。本当にありがとうございました。」

ジキル&ハイド カーテンコール


オスカー・ワイルドホーン氏に花束を贈る鹿賀さん
オスカー・ワイルドホーン氏
オスカー・ワイルドホーン氏
オスカー・ワイルドホーン,鹿賀丈史左より:オスカー・ワイルドホーン氏、鹿賀丈史

 そう締めくくって改めてキャストを振り返り、感謝の意を表すワイルドホーン氏。さらに高まる拍手の中で、続けて鹿賀さんが観客に挨拶を行います。
 「皆さん今日はありがとうございました。再々演の舞台になりますけれども、今日は本当に、このワイルドホーン氏をお迎え出来て最高の初日となりました。この12月の一ヶ月公演ですけれども、28日まで、ハードな舞台ですけれども、一生懸命演りたいと思っています。あの・・・少し残券の方が有るようでございますので(笑)どうぞ宣伝をなさってください。12月のお忙しい中だと思いますけれども、是非又ご覧になってください。今日は最高の夜でした。どうもありがとうございました。」 

 再び総立ちとなる観客に手を振って答えるワイルドホーン氏と、鹿賀さんを始めとする出演者たち。
 観客の熱狂的な拍手と歓声は、客席の電気が点き、オーケストラがExit Musicの演奏を始めてもなお止まらず、出演者たちは更に2回、3回と舞台に呼び戻されて、その声に応えていました。


 なお、公演終了後、鹿賀さん、マルシアさん、鈴木さんの3人が初日を終えた感想などを報道陣に語りました。
 これらの模様は改めて動画で掲載を予定しております。
 どうぞ、お楽しみにお待ちください。


鹿賀丈史,マルシア,鈴木蘭々

ミュージカル『ジキル&ハイド』


日程  2005年12月4日(日)〜12月28日(水)
会場  日生劇場
 (東京都千代田区有楽町1−1−1)
料金  S席 12,000円  A席 6,000円  B席 3,000円 (税込)
チケット  東宝テレザーブ  03-3201-7777 (9:00〜17:30)
ホリプロチケットセンター   03-3490-4949
 (月〜金 10:00〜18:00 土 10:00〜13:00)
お問合せ  帝国劇場内 東宝日生公演係
 03-3213-7221

主催・企画製作 

東宝 
ホリプロ  
フジテレビ 

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