シアターフォーラム    
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屋根の上のヴァイオリン弾き 市村正親,浅茅陽子,匠ひびき,剱持たまき,安倍麻美
左より:剱持たまき,匠ひびき,市村正親,安倍麻美,浅茅陽子

『屋根の上のヴァイオリン弾き』

《 福岡公演 》
日程  2006年1月2日(月)〜1月27日(金)
会場  博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金  A席 14,700円 特B席 11,550円 
B席 8,400円 C席 4,200円
お問合せ  博多座電話予約センター 092-263-5555

《 東京公演 》
日程  2006年2月4日(土)〜2月28日(火)
会場  日生劇場(東京都千代田区有楽町1−1−1)
料金  S席 12,000円 A席 6,000円 B席 3,000円
お問合せ  帝国劇場内 東宝日生公演係 03-3213-7221


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市村正親主演 『屋根の上のヴァイオリン弾き』初日前会見

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市村テヴィエ再び 『屋根の上のヴァイオリン弾き』顔寄せ&公開稽古

 1967年9月、帝国劇場で森繁久彌主演により日本初演が行われて以来30年余、通算上演回数は1228回を数え、日本ミュージカルの代表的な作品として多くのファンに愛されている『屋根の上のヴァイオリン弾き』。
 20世紀初頭・帝政時代のロシアの寒村アナテフカに住むユダヤ人の父親とその一家を中心に、現代の家族にも通ずる人情と家族愛、伝統と革新などを描いたこの作品。物語の主人公である一家の父親・テヴィエは初代の森繁久彌が900回の出演記録を残して1986年に退いた後、上條恒彦、西田敏行と引き継がれ演じられて来ました。

 そして2004年、4代目テヴィエとして登場したのが、名実共にミュージカル界のトップスターである市村正親。同時に演出も寺崎秀臣氏へと変わり、脚本も見直されてより現代的にテンポアップされ、21世紀版として若々しく躍動的なテヴィエが誕生しました。

 その2004年には東京を初めとして全国16都市を巡り、各地で大絶賛を浴びた市村テヴィエの『屋根の上のヴァイオリン弾き』が、再び2006年1月の福岡・博多座、2月の東京・日生劇場で上演されることになり、12月14日に都内の稽古場でキャスト・スタッフが一同に会しての顔寄せと稽古の一部公開が行われて、多くの報道陣が詰め掛けました。

市村正親


前列左より:安倍麻美、剱持たまき、匠ひびき、浅茅陽子、市村正親、吉野圭吾、駒田一、鶴田忍

 今回の公演ではテヴィエの妻ゴールデに新たに浅茅陽子を迎えたほか、両親の下を巣立って行く娘たちに匠ひびき(長女ツァイテル)、剱持たまき(次女ホーデル)、そしてミュージカル初挑戦となる安倍麻美(三女チャヴァ)とテヴィエ一家のキャスティングを一新。
 さらに駒田一(仕立て屋モーテル)、吉野圭吾(学生パーチック)、鶴田忍(肉屋ラザール)など、多彩な顔ぶれが揃います。


 顔寄せの冒頭、東宝の増田憲義(東宝演劇担当常務)は「この『屋根の上のヴァイオリン弾き』は1964年にニューヨークで初めて出来あがり(9月・インペリアル劇場)、それからわずか3年後、帝劇が新装開場しましてから未だ1年と経たない時に日本でも公演を行いました。皆さん御存知の通り、その時のテヴィエは森繁久彌さん、ゴールデが越路吹雪さん、次女が浜木綿子さん、四女がいしだあゆみさん、五女が岡崎友紀さん、モーテルが今の松本幸四郎(当時は市川染五郎)さん、黒柳徹子さんがフルマセーラ、そしてヴァイオリン弾きが竹邑類さん、ほか多彩な方々の豪華絢爛な出演でございましたが、その頃は日本にミュージカルが入って最初の頃でしたので、このメンバーでも中々お客様が入らなかった公演という伝説になっています。」とスタート時の苦境を振り返ります。
 そして「それから8年後に日生劇場で再演を致しました。――この“日生劇場”という所がミソなんですけれども、――その公演から売り出したら電話が止まる事が無いという勢いで切符が売れ、この『屋根の上のヴァイオリン弾き』は本当にプラチナ公演、切符も取れない程の人気公演になりました。8年間の中での色んな人達の努力、あるいは『屋根の上のヴァイオリン弾き』の魅力と言うものが日本の人達に浸透したのだと思います。それ以来、長い年月に渡り、携わった熱意有るスタッフと出演者がタスキを渡して来て、いつも素晴らしい作品を演り続けて今日を迎えました。この作品は東宝にとっても本当に宝物の作品です。これからもどうぞ新しい皆さんの力で、今の『屋根の上のヴァイオリン弾き』を、――つい最近、ニューヨークでも新しい演出でやっていますが、――「昔良かったからやる」というのでは無くて、その時代、その時代の、今の『屋根の上のヴァイオリン弾き』を演出家と共に皆さんの考えと力で、創り続けていただきたいと思います。」と、新たなカンパニーを前に、力を込めての挨拶を行いました。

 また、1月に公演が行われる博多座からも関係者が駆け付け、代表して小橋常務が「東京に先立ちまして、この名作を上演させていただける事はこの上も無い喜びでございます。博多座の全従業員挙げてお待ち申し上げております。博多という所は、日本海がすぐ近くで大変寒うございます。今日も雪が降るなど大変寒い所ではございますが、食べ物は大変美味しい所でございますので、身体に気をつけていただいて、2006年の口火を切っていただきたいと思います。九州はじめ、山口や広島のお客様も心待ちにしております。」と、新たな年の最初の公演となる舞台に期待を寄せます。

 スタッフ・キャスト全員が紹介された後、「これからの稽古が正念場だと思っております。ミュージカルですのでパワーが必要です。エネルギーを大変消耗すると思います。これから25、26日までのここでの稽古が我々の行き先を左右するのではないか、と思うくらいこれからが大変だと思って、それにはまず体力、気力、健康面に充分気を付けてください。そしていいものを創ろうという皆さんの気持ちが一つになれば、素晴らしい作品が仕上がると確信しています。」と顔寄せを締め括った、製作担当の宮崎プロデューサー
 そうした激に応えるように、外の寒さとは反対に稽古場にはキャスト・スタッフの熱気が篭ります。


 顔寄せの後、冒頭のナンバーである「♪トラディション(しきたり)」、そしてこのミュージカルで最も有名なナンバーである「♪サンライズ・サンセット(陽は昇りまた沈む)」が歌われる、ツァイテルとモーテルの結婚式の場面の稽古が公開され、名曲の持つ力と美しいハーモニー、そしてボトルダンスに代表される振付の見事さなど、この作品の素晴らしさの一端が披露されました。


 また、公開稽古終了後には、テヴィエ一家(市村さん、浅茅さん、匠さん、剱持さん、安倍さん)への囲みインタビューも行われ、それぞれに今回の公演に賭ける意気込みなどを語りました。

 この顔寄せと、囲みインタビューの模様は近日中に動画でもご覧頂けるように作業を進めております。どうぞお楽しみにお待ち下さい。

屋根の上のヴァイオリン弾き 市村正親

屋根の上のヴァイオリン弾き 剱持たまき,安倍麻美

屋根の上のヴァイオリン弾き 駒田一,匠ひびき
屋根の上のヴァイオリン弾き 市村正親,吉野圭吾
屋根の上のヴァイオリン弾き ボトルダンス

屋根の上のヴァイオリン弾き 浅茅陽子

   

   

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