ミス・サイゴン Miss Saigon   シアターフォーラム トップページ


第一次製作発表 挨拶

東宝株式会社 演劇担当 常務取締役 増田憲義

 この『ミス・サイゴン』は、ロンドン・ウェストエンド初演が1989年でございます。『レ・ミゼラブル』という大変素晴らしい作品を創りました製作のキャメロン・マッキントッシュと、台本・音楽とも同じコンビの第2作でございます。第2作と言っても、またスケールアップした凄いもので、ロンドン初演から2年後にニューヨーク・ブロードウェイに移りましたけれども、その時の入場料金がブロードウェイの演劇史上破格の料金――その当時ヒットしているミュージカルは60ドルくらいがS席の料金でございましたが、――この作品は100ドルと言う大台に乗った作品としても評判になりました。それだけ高いという事は、セットにいたしましても破格の豪華な仕掛けが有ると言うことで、実物大のヘリコプターが劇場を飛ぶとか、キャデラックがそのまま出るとか、巨大なホーチミン像が出るとか、枚挙に暇が無い。まだ今言った他にも沢山の仕掛けがございます。そのような大変スケールの大きな作品でございます。
 日本ではウェストエンドで初演しましてから、僅か3年の速さで東宝が上演させていただきました。その仕込みで、ヘリコプターを飛ばせるための電源工事など一ヵ月半劇場を休みまして、帝劇改装の大工事をやりまして公演に辿り着きました。工事だけでも7億円以上かかっております。そして一年半のロングランをいたしました。劇団四季さんが今では長い年月のロングランをされておりますけれども、当時で一年半のロングラン、帝劇は2000近い客席がございますから、1200〜1300の劇場で計算すれば、2年を遥かに超えるロングラン分に相当いたしました。
 そのような作品でございましたが、「前に観たけれども、非常に綺麗な曲で究極の愛を歌っているこのミュージカルが観たい。」「前はまだ自分が幼くして観られなかった。」というお客様からの御熱望をいただきました。この10年間、『レ・ミゼラブル』を始めとする公演で多くのミュージカルのお客さまが日本で増えまして、この御熱望にお応えして、この度公演をすることになりました。本日はその第一次のキャスト発表でございます。どうぞ皆様のご支援を宜しくいただけますように、宜しくお願いいたします。


「オーディションの過程について」音楽監督・山口e也

 今回の『ミス・サイゴン』オーディションの経過をご報告させていただきます。『ミス・サイゴン』オールキャスト・オーディションです。2003年4月より約半年掛けて行って参りました。応募総数が1万2千を超える中から約1000名の方と直接お逢いして、最終的にはロンドンから演出家をお招きして決定したわけです。現在のところ出演者の総数、80名を予定しております。
 このオーディション、かなりレベルの高いものでした。『レ・ミゼラブル』同様、それぞれのキャラクターがはっきりしているものですから、役柄と声が一致した方を決めるのに大変苦労いたしました。何回も歌っていただくといったような方も大勢いらっしゃいました。ですから、この厳しいオーディションを勝ち抜いた皆さんは本当の実力者揃いだと思います。日本で今考えられる最強のメンバーと言えるんじゃないかと思います。どうぞご期待ください。ありがとうございました。

 
 
このページのトップに戻る
 

 

公演概要(動画) トップ
第一次製作発表・テキスト版
挨拶(スタッフ)
挨拶(エンジニア役)
挨拶(キム役)
挨拶(クリス役)


アット・ニフティトップページへ
個人情報ポリシー
Copyright (c) @nifty Theater forum. 2004 All Rights Reserved