7代目ピーターパン、宮地真緒さんインタビュー 後半
●『ピーターパン』は25年間続いて宮地さんで7代目になりますね
25年と言うのは私が生まれる前から続いていると言う事ですし、凄い舞台に立たせて貰うんだな、というのは有るんですけれど、自分の中で、例えば先代と言うか、今まで6人のピーターパンを演られた方がいらっしゃいますが、「それに勝とう」とかそういうのではなくて、勿論私も違う人間だし、出演者も皆違いますから、違うキャストで一つの舞台をまた創って行くというのは、何かまた違ったものが、――筋は勿論一緒なんですけれど――観る人の感じ方が絶対違うだろうし、一人一人演じている側の感じも違うだろうし、そう言う意味で違った『ピーターパン』になればいいな、と思います。
●以前にピーターパンを演じられた方から、アドバイスやお話を伺いましたか
先日榊原郁恵さんにお逢いする機会が有って、――それはたまたまだったんですけれど、――プレッシャーを掛けられるでもでもなく、「頑張ってね!」って、お饅頭を「これ、美味しいから!」ってお裾分けして貰いました。観に来てくださるそうで、ちょっと緊張もするんですけれど、でもやっぱり、そうやって暖かい声を掛けて貰うのは凄く嬉しい事だなあって思いました。
●ミュージカルとなると歌と踊りが有りますが、そちらの自信はいかがですか
無いです(笑)。本当に一回もそうしたレッスンを受けた事が無かった、と言うのも有るし、去年のミュージカルを観ているから、「あそこまで躍れるのかな」とか、「あそこまで歌えるのかな」とか考えます。今まで一つもやっていなくて、ゼロから始める事を完成に近い形のモノで観てしまうと、凄く萎縮しちゃうと言うか、「出来るかなあ」って不安にはなるんですけれど、やるしかないですから。
●さらに『ピーターパン』ですと、アクションやフライングも有りますよね。高い所はいかがですか
高い所は好きです。フライングはもう2回くらいやってみたのですけれど、始めて希望が持てた感じがしました。フライングってやっぱり格好良いじゃないですか。ちいちゃい子には「あんな風に空が飛びたいなあ」と思って欲しいし、私も去年観て“妖精の粉”を最後にかけて貰った時に凄く感動したので、やっぱり一番大事というか、それは凄いと思っています。
●実際に空が飛べたら、行って見たい所や、やってみたい事は有りますか
鳥と並んでみたいな、とは思うんですけれども、それ以上上に行くと空気が無くなるので(笑)、いろいろと気圧の関係も有ると思うので、目の届く範囲でと思います。
●まもなく稽古がはじまるのでしょうか
6月からです。
●今はどんなレッスンをされているのですか
ダンスとヴォイストレーニング、フライングの方も基礎的なことを始めています。
●今回、共演者の方々とも始めてでしょうか
今回は皆さん、始めてですね。だからドキドキもするし、皆さん舞台慣れしているベテランの方ばっかりなので、引っ張って貰うというか、足手まといにならないくらいにはマスターしたいなとは思っています。
●最後に、御覧になっている方へのメッセージをお願い致します
7月から始まります『ピーターパン』ですけれど、ちっちゃい頃に思っていた夢や希望とか、そういうのが沢山詰まった凄く大事な、人間にとって大事なお話だと思うので、小さい方からご年配の方まで皆さん是非是非観にいらしてください。
●ありがとうございました
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