稽古の合間を縫って、演出の水木さん、技斗の野添さん、振付のJUNさんの御三方に集まって頂き、今回の舞台についてのお話を伺いました。(文中敬称略)
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水木さんの演出の御経験というのは。 |
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水木: |
自分達の公演を始めてからは外での仕事もしていますが、劇団で始める前は経験は全く無かったですね。だから最初は大変でしたよ・・・今でも大変ですけど(笑) |
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稽古を拝見すると、皆さんで話し合いながら進められている様子でしたが。 |
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水木: |
基本的には自分のやりたい流れというのは一つ作っているんですけども、皆キャラが濃いですから、それぞれのパーソナリティが育ってますし。その人達が一番良く出来る、いい形で出来るという集大成を作るのが一番面白いんで、結局は。各々がギャグも考えられますし、自分の芝居の演出も出来ますし、ですから細かい所は各々が作って行く形を尊重している流れですね。 |
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出演しながら演出をなさっている訳ですが、役者と演出家を両方なさるのは大変ではないですか。例えば、演出に専念しようとはお考えになりませんか。 |
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水木: |
基本的に僕の演出スタイルというのは、自分が役者で演っていないと多分出来ないと思うんですよ。そう有りたいという所が有りますしね。「自分がこういう風にしたいから、こういう芝居を創るんだ」というのが一番ベースに有るんです。ですから自分が出ていない所で演出をするというのは、正直言うと辛いところが有りますね。 |
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御自身も常に舞台の中に居たい、と。 |
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水木: |
勿論ですね。基本的には役者なんで(笑) |
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野添: |
ああ、そう。 |
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水木: |
何だよ!(笑) 大先輩の野添さんを前にして、こんな偉そうなことを言うのはなんですが・・・ |
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野添さん、今回演出家としての水木さんというのは如何ですか。 |
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野添: |
まあ・・・そうですねぇ・・・ |
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水木: |
言う事はないのかよ(笑) |
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野添: |
頑張っているんじゃないですか(笑) というか水木プロデュースというのは、僕は今回が実質的には初参加なんですよ、まあ、手伝ってくれって言うんでねぇ(笑) 出てるんですけど(笑) |
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水木: |
土下座してね(笑) |
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野添: |
僕以外のメンバーは殆ど水木と同期でやっていて、各々やっぱり、お互いに解ってやっている所が有るし。僕なんか今回参加してみて、彼が一番やりたいこと、作品についてこうしたいああしたいというのは一番持っていると思うんで。他のメンバーも持っているし、勿論、僕も本を読んで色んなイメージがあるんだけど、芝居の演出をやっている時に関してはなるべく口を挟まないようにはしてます。自分の役の所で「こうなのか」というのは聞くんですけど、全体には全然口出しをするつもりも無いし。只、アクションシーンのスタッフとして僕も入っているんで、振付に係わっている部分については色々言うんですけど、それ以外に関しては水木が考えている「蘇州夜曲」という作品になれば良いと思っているんで、僕は単なる、まあ、そこの出演者というだけですから。 |
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水木: |
また「単なる」なんて(笑) |
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野添: |
ヤルことはやって、楽しもうかなとは思ってますけどね(笑) |
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