インタビュー（池田有希子・入絵加奈子・瀬戸カトリーヌ） 2/3
●今回の音楽はマッドネスですが、今までに聴かれたことはありましたか
 入絵 昔、――年齢がバレるかも知れないけれど、――ＣＩＴＹというホンダの車のＣＭで見ていたくらいなんです。知ってる？ そのＣＭ。
瀬戸 知らない。
池田 知ってる（笑）
入絵 良かった（笑）
池田 ちょうどＭＴＶが流行った時代で、マッドネスはビルボードとかに出た曲もあるので、一曲凄く有名な曲があって、その曲は私も知っていたんです。ＣＩＴＹのムカデダンス・・・知ってました（笑）
●その音楽を歌われたりするのは、いかがでしょうか
入絵 私は凄くいいと思いました。ピアノで最初に稽古場で聴いた時に「うわぁ、凄くいいな」って思ったのと、メロディが美しいのと、皆さんそれぞれ歌の素晴らしい方ばかりですけれど、アンサンブルの方たちの歌のパワーというのが凄くて、さらにマッドネスの曲の素晴らしさを引き立てている感じを私は凄く受けました。
池田 普通のミュージカルでは中々聞かない音楽で、スカロック、凄く新鮮ですよね。それでボリューム的にはグランドミュージカルみたいな凄い厚さで音が来るから、感動します。
入絵 感動しますね。話が盛り上がっているのと一緒にそのパワフルな音楽がバーッと来るので、これぞミュージカルっていうシーンが凄くあります。
●舞台装置はどうなるのでしょうか
 瀬戸 良く働くのはアンサンブルの方たちです。
池田 今回の見どころはアンサンブルです。
入絵 そうです。絶対そう思います。
瀬戸 新国立劇場の機構は凄いんですか。でも私たちは手動というか、ひとりひとりの力によってセットが合体したり離れていったりとか、久しぶりに見応えがあります。
入絵 アンサンブルの方たちは歌って踊って、装置も動かして、時には自分たちが装置になる、みたいな。
池田 彼らが装置を動かす事によって、そのセットがジョーの心情だったり人生を象徴しているので、「あ、彼らがジョーの人生をコントロールしているんだ」って思ったりするシーンが在ったり、凄く面白いです。
●男性も三人組ですが、それぞれとの関わりは
池田 私たちがこの三人一組であるように、ジョーにも二人のお友達が居て三人一組でつるんで動いているという形なので、まあ必然的に6人の芝居が多くなるんですね。ちょっと面白いですよ。
●グループ交際みたいですね
池田 「ちょっと温泉とか行こうか」みたいな話なんかして（笑）
 瀬戸 まあ、エモかルイス、どっちかは私の事好きやな、って感じやな
池田 付き合うんじゃないの？
瀬戸 ビリーかアンジー、どっちか好きだって言っていたよ。
入絵 本当？ 初めて聞いた、そんなの。
瀬戸 でも坂元君は恋人の居る役の設定で・・・
入絵 あ、そうだ。
池田 でも振られちゃったから、行っちゃうんじゃないの。このお芝居の後に、後日談として。
入絵 そういうポイント作らなきゃねえ。
池田 『ＯＵＲ ＨＯＵＳＥ“2＂』みたいな。
入絵 “2”・・・じゃ作らなきゃ。最後かな・・・。最後やっぱり手を繋いで走る所は二人で走らなきゃ
瀬戸 二人で走らなきゃあかんな、うん。エモとルイスと折角目の前に居るんだから・・・
入絵 そうだよ。
瀬戸 どっちにする（笑）
瀬戸入絵 どっちにしよう（笑）
瀬戸 私はジョーがいいな。
池田 いいよ（笑）
入絵 私もジョーがいい。
池田 やっぱりやだ、渡さない（笑）
入絵 素敵ですよねえ、中川君。私初めてだったんですけれど、この間通し稽古見ていて「素敵」と思って、私が10年くらい若かったら「萌え！」って。
池田 天才ですよ、うん、天才。
瀬戸 でも結構イタズラも好きでね。
池田 昨日もダメ出し聞きながらね。
瀬戸 イタズラしてましたね。
入絵 鉛筆で鼻の脇をこんなことしてましたね。
瀬戸 それを見て「小学校か！」と思いましたね。
池田 年齢不詳なんですよ。
入絵 ホントそうね。年齢不詳。
池田 凄い「ガキ！」って思う時と、
入絵 凄く大人っぽい時とあるね。
池田 で、耳年増というだけじゃなくて、ちゃんと経験しているから、凄い不思議。
入絵 不思議な子だよね。でも「スター」って感じが私は凄くしました。この間の通しを見ていて特に。
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