インタビュー（池田有希子・入絵加奈子・瀬戸カトリーヌ） 1/3
●まず、それぞれの役柄とキャラクターを教えてください
池田 私はサラという名前で、主人公のジョー・ケーシーのガールフレンドの役です。舞台では最初は16歳から始まって、21〜2歳まで話は進んで行くんですけれど、まず最初はティーンエイジャーです。
 瀬戸 みんなの平均年齢は高いけれど、心は若いね。
入絵 若いね。
池田 そして（2人を指して）私の同級生役です。
瀬戸 心は若いです。
入絵 若いです。
池田 ビリー（入絵）とアンジー（瀬戸）、この二人は例えばクラスで言ったら目立つ二人みたいな・・・
瀬戸 軽くチンピラ？
入絵 軽くチンピラなんです。
池田 ちょいワル？
入絵 ちょいワルなんですよね。もの凄く悪くはないんですけれど。
瀬戸 でも、常に二人なんだよね。
池田 二人組。
入絵 彼女（サラ）は優等生なので、「なんでこの子と友達なんだろう」と思う部分もあるんだけれど、ワルの部分と優等生の部分と両方に首を突っ込んでいる私たちは、ちょいワルの二人です。
そうです。いらっしゃい、ちょいワルの世界へ。
池田 刺激的です。
瀬戸 でも16歳だからちょうど思春期の異性に興味がある、そういうところから始まっていく感じで。
入絵 初々しい感じだよね。
池田 忘れちゃいけないねえ（笑）
入絵・瀬戸 忘れちゃいけないねえ（笑）
●ティーンエイジャーを演じることについてはいかがですか
入絵 今回は演出家の方から「あまり若く作り過ぎないでくれ」っていう指定があるんです。「あまり表面的にキャピキャピしすぎないように」という事は凄く言われていて、「精神的に若返って欲しい」と言われています。
瀬戸 まあ、通った道だからね。
入絵 そうね。遠い昔だけれど・・・ちょっと昔かな。
瀬戸 大丈夫よ。
池田 外から付ける若さというよりも、一回通った事を思い出すという内的作業の方が大きいですね。
●今、役創りで大変な事はなんでしょうか
池田 私は今は流れを把握するのが大変です（笑）。役柄ということで言えばある意味シンプルで、一人のジョーをずっと好きで、だけども自分の人生の選択は自分でやるという自信と強さを持った女の子で、そのキャラクターを演じるというところは凄く楽しいのですけれど、実際、凄く早いんですね、この作品。
入絵 流れがありますね。
池田 スピード感が有って、一つの流れをずっとやって行く事だけではなくて、もしもコーナーがいっぱいあるんです。だからそこを劇中劇ではないリアルな自分として、同じ分量で同じレベルのテンションで演じなければいけないというので、凄く混乱してしまうんで、今そこを整理しているところです。
 瀬戸 今、良いジョーと付き合っているのか、悪いジョーと付き合っているのか、たまに混乱する時がある時があるんですけれど。
入絵 ありますね。
瀬戸 何よりも一番台本を見て私が悩むのは、ジョーとかサラとか、エモ、ルイス＝ジョーの男友達の二人とかは将来こういう仕事をしているというのが書かれているんですけれど、実はビリー、アンジーは将来何の仕事をしているというのは台本上には一つも載ってないんですよ。だから自分たちで創って、多分二人でアルバイトをして・・・
入絵 フリーター的な存在でずっと行くんだろうね、って。
瀬戸 なんだけれど、セリフは結構説得力が有って、将来を見据えている事をサラにポンと言ったり、
入絵 するんですけれど、でもちょいワルなんです。
瀬戸 「ジョーなんか不良だから貴女には似合わないわよ。」って、
入絵 説得しているんだけれど、自分たちは結構超ワルと付き合ったりしているんですよ。ちょっと微妙な位置づけで・・・
瀬戸 まあ、カレーライスで言えば福神漬のような、好き嫌いは有るものの・・・
入絵 無いと淋しいみたいな・・・
瀬戸 有るとちょっと邪魔みたいな・・・
入絵 有り過ぎるとちょっと邪魔みたいな・・・
瀬戸 サジ加減が難しい・・・
 池田 邪魔じゃない、邪魔じゃない。居て！ お願い！ 居て！
瀬戸 何よりも今回私がビックリしたのは、こんなに踊らされるとは思わなかった。
池田 踊ってるねえ。
入絵 踊っている。大丈夫、キャラで。面白いから。
池田 顔で踊っているから。
瀬戸 何せ、黙っていれば結構踊れそうな雰囲気をかもし出すんですけれど・・・リズム感がちょっとおかしいのね。
入絵 そんなこと無いよ。
瀬戸 ホント？ でも笑っているじゃない、いつも。
池田 イケてる、イケてる。
入絵 面白いから。
瀬戸 中川くんも歌はめっちゃ上手いんだけれど、ダンスはちょっと面白い（笑）
池田・入絵 （笑）
瀬戸 大きな声ではいえないけれど、実はちょっと面白い。
池田 面白い。
瀬戸 で、その中川君と私が一瞬踊るシーンがあるんだよね、一緒に、二人で。危険だね。
池田 いや、楽しいね。
入絵 笑える、見どころです。
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