LONDON Musical『OUR HOUSE』  
シアターフォーラム トップページ

公演概要(動画) トップ
中川晃教 新納慎也 坂元健児 インタビュー
池田有希子 入絵加奈子 瀬戸カトリーヌ インタビュー
後藤ひろひと インタビュー
G2 インタビュー

インタビュー(G2) 

●今回がミュージカル初演出ということで、そのキッカケを教えていただけますか
G2 いや、もう単純に「やらないか?」と言われたという事なんですけれど、ただ自分では、「ミュージカルはいつかやらなきゃな」という思いもあり、普通の舞台にミュージカル的なケレンを持ち込みたいというのでやっていたりするものですから、「ミュージカルをやらないか」と言われて「じゃあ、これを機会にやりましようか」というところなんですね。

●今までミュージカルをやらなかった理由はあるのですか
G2G2 やらなかった理由というのは難しいですね。機会が無かったというか、とにかく自分のやりたい事が凄くいっぱいありますし、オリジナルで創って行く、色んな国ではやっていなくて日本でしか通じないで、しかも僕らのセンスでしか通じないような事をやって来た人間なので、ミュージカルというのはどちらかと言うと世界的な規模で通じるものを創っている、というのがあって、そういう意味では手が出しにくいというか、出しても面白くないんじゃないか、という思いが有ったのは確かですね。でも、単純に機会がなかなか無いと言うか、だから今回、このお芝居のプロデューサーは凄いな、と思いますね。全然異業種、同じ舞台の世界でも異業種の演出家をミュージカルに引っ張ってくるというのは相当勇気が要ったんじゃないかと思います、他人事みたいに言ってしまいますけれど(笑)

●ミュージカルを演出する事になって、どうやろうと思いましたか
G2 どんなミュージカルかというのは日本でやっていない訳だから、観ていない訳じゃないですか。それで誘われた時は、ロンドンで後数ヶ月で終幕というタイミングだったので、ロンドンへ行って観て来たんですよ。他にもウェストエンドのミュージカルを観たんですけれど、一番面白かったんです、でも、全然ストーリーは解らなかったの。ストーリーは解らないんだけれど、そのビジュアルとかが凄く面白いし、それから客席で20代30代の若い人たちがヤンヤヤンヤ受けているのね。その客席の様子というのは自分たちが日本でやろうとして、在る程度実現している事だったし、ちょっと似たようなノリがこのミュージカルに有るんじゃないかな、という共通項を見出したというのと、帰国してから訳を読んだり、歌詞の対訳を読んだりして、日本語的に理解をして、自分でもう一回ロンドンで観た舞台をイメージしてみたら、感動して泣けてきたんです。それで、「これは中々面白いな」という事と、ストーリーが凄くしっかりしているという事で、いつもだと歌とかダンスが無いストーリーだけの舞台をやっている演出家でも取り組みやすいんではないか、と。これがダンスと踊り主体で、「あまりストーリーは無いんですよ」と言う事になると、取っ掛かりが無いんですけれど、そういう意味では僕がやるには一番やりやすい、音楽もマッドネスでそんなにミュージカルと言っても敷居が高い訳では無いですから、やりやすい舞台だな、という事でお引き受けした次第なんです。

●日本版としてのこの舞台の見どころはどこでしょうか
G2 良く聞かれますけれど・・・全部ですけれどね。向うの演出と変えざるを得ない所、変えたい所、色々有るんですけれど、ストーリーが日本人の心を打つべき要素を沢山持っているお話なんですが、向うの処理の仕方というのはイギリスの人、ロンドンっ子に受けるような処理の仕方をしているので、そこを日本人向けにどんどん変えていきたい、という事と、それから向うは劇場そのものに物凄い機構が沢山あって、例えばスライディングステージが劇場に備わっているので、それを使ってガンガン動かせる、あるいは20数枚のパネルがグワァーッと動いて、監修の青井陽治先生もご覧になったんですけれど、先生曰く「踊るような舞台セット」。それを日本でやるためには、まあこの方法しか無いだろう、というものを僕がちょっと考えてやっているんですけれど、そこがひとつ見どころです。もう一つは、中川晃教君が二人のジョーに分かれてしまって、<白いジョー>と<黒いジョー>という2つの存在をこう演じ分けていくというところが、これは結構凄い事になりそうなので、その辺りと、後はミュージカルをご覧になっていない人が「ちょっとミュージカルでも観てみようかな」というには最適の作品だと思います。

●後藤さんが訳詞をしたいとアピールされたとか
G2 それは厳密に言うと、まず「マッドネスのミュージカルを今度やるよ」と言ったら、「俺も混ぜろ」と。「混ぜなきゃ絶交する」と言われて「そうか、じゃあ一人で楽しもうと思ったけれど、混ぜてあげるよ」って言って、聞くと相当なマッドネスのファンだという事が解ってきたので「じゃ、アンタ訳詞をしてください」とお願いしたら、「それはもう願っても無い事だ」ということで、僕の方から訳詞は頼みたいと言いました。彼はもう「マッドネスのミュージカルに関わる事なら何だっていいよ」っていうような言い方をしていましたね。それ位ファンで、今回参加しているみたいですけれど。

●最後にメッセージをお願いします
G2 今度『OUR HOUSE』というミュージカルを始めて演出します。ミュージカルの演出は初めてなんですけれど、初めてだけに結構色々と考えてますので、ミュージカルファンの方も、そしてそうでない方も、ぜひ観に来ていただきたい作品になると思います。相当、色んな仕掛けを創っていますし、ストーリーも凄く面白いので、見ごたえ在る作品になると思いますから、是非楽しみにしていてください。よろしくお願いします。

●ありがとうございました

このページのトップに戻る

アット・ニフティトップページへ
当サイト掲載の情報・写真等の転載を禁じます。
個人情報ポリシー
Copyright (c) @nifty Theater forum. 2006 All Rights Reserved