『エリザベート』『モーツァルト!』を産み出し、日本ミュージカル界にウィーン・ミュージカルの一大ブームを巻き起こしたコンビ、作家のミヒャエル・クンツェと作曲家シルヴェスター・リーヴァイに日本の東宝が創作を依頼した新作ミュージカル『マリー・アントワネット』。
遠藤周作原作「王妃マリー・アントワネット」のミュージカル化となるこの作品は、構想から10年を経て、2005年12月1日の製作発表でその全容が明らかになり、爾来多くのファンが開演を待ち望んで来ましたが、いよいよワールド・プレミアとなる11月1日を翌日に控え、東京・有楽町の帝国劇場で舞台稽古が行われました。
激動のフランス革命に揺れ動く18世紀フランスを舞台に、最後はギロチンの露と消えた王妃マリー・アントワネットと、その対極に位置する貧しい境遇の女性マルグリット・アルノーの二人のM・Aを縦糸に、この二人の周囲に集まる権力者、政治家、革命家、そして市民の行動がいかに歴史を変え、また、歴史が一個人の運命にいかなる変転をもたらしたかを、ダイナミックに描き出すこの作品。
2006年11〜12月の東京・帝国劇場での世界初演に続いては、翌2007年1月に福岡・博多座、2007年2〜3月に大阪・梅田芸術劇場、そして2007年4〜5月には再び帝国劇場での凱旋公演が行われることが決定しており、いよいよ日本発のミュージカルが世界に向けて発進することとなります。
上演時間は、一幕 1時間25分 休憩 25分 二幕 1時間25分 の合計3時間15分。11月1日のワールドプレミアには、ミヒャエル・クンツェ(脚本・作詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(作曲)の両氏も駆けつけ、この世界初演の大作ミュージカルの誕生を見守るとの事。
2006年11月1日午後3時、いよいよ記念すべき舞台の幕が開きます。
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