Shoes On!6 |
その1 その2 その3 |
『Shoes On! 6』に向けて。川平慈英インタビュー 2●このように『Shoes On!』が続いてきた原動力は何だと思いますか ・・・いっぱい言葉は浮かぶんですけれども、単純に・・・このバランスがとっても皆好きなんでしょうね。非常に放し飼いにされているところと、その分自分で自分を管理すると言うか、自分で自分を奮い立たせられる、そして表現できる。なおかつ自分のアイデアだとか、そのパフォーマンスと言う形での価値観を本当に実現出来る場所なんですよね。 ●客席からは常に新しいもの、グレードアップしたものを求められると思うのですが ああ、怖い(笑) ●そのプレッシャーも有ると思うのですが、それよりも楽しさが勝っているから続いているということなのでしょうか 皆、始まる前の考える段階、練る段階、頭を使って創り上げている作業の過程では非常にプレッシャーを感じているんですよ。「ヤバイよ、本当に今年。」――毎年そう言っているんですけれど、――「今年はハズせない」「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ」「これもう、半端なこと出来ないよ」。「じゃそのためにはコレ、コレ」「こうやってこう」「いや、もっともっと」って。頭を使った段階では危機感を持っているんですけれど、いざ稽古場に来て、タップシューズを履いて始まると、「お前ら、ガキか!?」って言うくらい、何か「ウヒャヒャヒャ」ってこう転がり始めるんですよ。単純に言えば、凄く楽しくなるんですよね。それだけにその前の段階が非常に大事なんですけれども、いざ始まったら、部活的なんですよね。「何やってんだよ!」「うっひゃひゃ〜」「じゃ、こうやれば」「あ、面白い」「じゃ、こうやれば?」「わー、それ笑える、ガハハハ〜」っていう、非常に良く言えば、子供たちが何かを創り出す時ってもう恐れも何も知らなくて、信じ込んでいて何かを産み出すじゃないですか。そういう時があるんですよ。 ●確かに去年の完成度は高かったと思います そう肌に感じるものが有ったんですよ。それを逆に恐れず、自分たちのペースをしっかりと守って、また熱く、熱く、そういう人間もまた入ってくるし、それを大事にして行きたいですね。
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